
宮城県の南三陸観光協会はこのほど、南三陸町の観光モデルコースをマップ型SNSアプリ「notabi(のたび)」で公開した。「notabi」は、JTBが新規事業として2024年に開発。スマートフォンの写真を選ぶと、位置情報や日付から旅の記録を手軽に残すことができる。また、他のユーザーがどんな旅をしているのかをマップ上で閲覧することもできる。
南三陸町が公開したのは、週末リトリート旅、アウトドア、ショートトリップなどテーマ性の高い4コース。各コースには写真やコメント付きでルートを表示し、訪れる際の距離感やアクセス方法を具体的にイメージできるよう工夫した。単なる観光地紹介ではなく、旅の流れとして体験できるコンテンツを提供する。
南三陸町では高速道路網の発達で仙台市からの日帰り観光が増加する一方で、宿泊数の減少、冬季の交流人口の激減といった課題を抱えている。「notabi」の導入により、SNSの拡散を通じた拡散など認知度向上を図る。