新富裕層調査2025、商品の背景の「ストーリーが大切」は、世帯年収3000万円以上が際立って高い結果に

博報堂の「博報堂富裕層マーケティングラボ(HAML)」は、「新富裕層調査2025」を実施した。世帯年収1500万円以上の所得による新富裕層(インカムリッチ)と、金融資産1億円以上の資産による富裕層(ウェルスリッチ)の境界に着目し、世帯年収1500万円以上、同3000万円以上、同5000万円以上の高所得世帯の対象者としたもの。

その結果によると、インカムリッチ層は世帯年収3000万円以上を境にウェルスリッチ化する傾向となった。世帯年収3000万円以上では金融資産1億円以上の富裕層世帯が5割を超え、同5000万円以上では金融資産5億円以上の超富裕層世帯が5割を超えた。職業では、約2割が「会社役員・経営者」。

また、インカムリッチの特徴である「タイパ志向」については、「タイパを重視した生活をしたい」割合は、世帯年収1500万円以上が50.9%、同3000万円以上で57.6%、同5000万円以上で61.3%と、世帯年収に比例して高まる傾向となった。

「健康・ウェルビーイング志向」についても、「自身の健康や心の豊かさのためにお金をかけている」意識は、世帯年収1500万円以上が61.1%、同3000万円以上が66.3%、同5000万円以上が69.9%と、こちらも世帯年収に比例して上昇した。

報道資料より子供についての調査では、「子供のためなら仕事や居住地、ライフスタイルを変えることもいとわない」意識は、世帯年収1500万円以上が44.5%、同3000万円以上が54.7%、同5000万円以上が54.2%。

また、「子供には留学をさせたい」意識は、世帯年収1500万円以上が35.2%、同3000万円以上が44.9%、同5000万円以上が41.7%と世帯年収3000万円以上を境に急増する傾向が見られた。

報道資料よりこのほか、文化体験についての調査では、「文化や芸術に触れることで自分自身の教養やセンスを高めていきたい」意識は、世帯年収1500万円以上が48.2%、同3000万円以上が62.6%、同5000万円以上が67.0%。「商品そのものだけでなく、その背景にあるストーリーが大切だと思う」意識は、同1500万円以上が40.8%、同3000万円以上が54.3%、同5000万円以上が51.3%と世帯年収3000万円以上で際立って高い結果となった。

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