シンガポール航空とニュージーランド航空が提携、A380の導入も

シンガポール航空(SQ)とニュージーランド航空(NZ)は、シンガポール/ニュージーランド間の運航拡大に向けて業務提携を行うことで合意した。 この提携により、NZは、現在SQが週5便で運航しているオークランド/シンガポール線を引き継ぎ、さらに週2便を増便しデイリー運航する。機材はリニューアルしたボーイング777-200ERを使用する。

一方、シンガポール航空は、現在シンガポール/オークランド線でデイリー運航しているボーイング777-300ERを順次A380に代替していく。SQがA380をニュージーランド線に投入するのははじめて。

今回の提携にあわせて、両社はシンガポール/ニュージーランド間の搭乗率を年間で30%増やすことを目標に掲げている。なお、SQが現在デイリー運航しているシンガポール/クライストチャーチ線は提携の一環として継続される。

今回の提携により、ニュージーランド航空利用者は、SQが運航するイギリス、ヨーロッパ、東南アジア、アフリカへの路線、シンガポール航空子会社シルクエアー(MI)が運航する路線をコードシェア便として利用することができるようになる。また、SQ利用者は、NZの国内線および一部の国際線ネットワークを利用することができるようになる。

SQのゴー・チュン・ポンCEOは今回の提携について、
「この提携は、南西太平洋市場を重視し、SQのネットワークを更に強化する我々のコミットメントの一例だ」とコメント。また、NZのクリストファー・ラクソンCEOは「NZは、環太平洋路線に重点を置き、順調に業績を伸ばしている。SQとの提携は、適切な市場において適切なパートナーと協力し、お客様にシームレスなサービスを提供するという我々の事業目標に合致するものだ」と話している。

この提携により、NZコードが、2007年以来初めてSQのネットワークに戻ることになる。NZは2006年を最後にシンガポールへの運航を休止していた。

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