ソフトバンクモバイル入社式2015、孫正義代表「本業は"情報革命"」、561名の新入社員迎え

ソフトバンクモバイルは2015年4月1日、561名の新入社員を迎えて2015年度入社式を開催、グループ代表の孫正義氏があいさつを行った。代表はその中で「ソフトバンクグループの本業は"情報革命"」とし、世界初の感情認識ロボットPepper(ペッパー)にも言及しながら「近い将来、コンピュータの知的能力が人間を超える『シンギュラリティ』の日が必ずやってくる」との予測を提示。「我々は人々が幸せになるためにこの情報革命をリードしていく。同じ思いを持って、社会人第一日目を迎えていただきたい。」との強い期待を伝えた。 *写真はソフトバンクモバイル社ウェブサイトより

孫正義代表から新入社員へのメッセージ(骨子)は以下のとおり。

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命という3つの大きな革命があります。農業革命、産業革命が人類の歴史・文明を著しく発展させましたが、まさに今3つ目の大きな波である情報革命が世界中で起き始めています。食べる・生きるための農業革命、筋肉を延長させる産業革命と比較して、頭脳や知恵、脳細胞のありとあらゆる働きを延長させるのが情報革命です。最近は世界初の感情認識パーソナルロボットPepperを開発し、進化させようとしています。近い将来、コンピュータの知的能力が人間の知的能力を超えるシンギュラリティの日が必ずやってきます。人間の大脳にある約300億個の脳細胞が知的活動を二進法で行いますが、機械的に見えるコンピュータの働きも同じ二進法で原理は全く同じです。コンピュータ、ロボットは機械的で、人間の脳細胞は微妙な心のひだを表すと思われるかもしれませんが、森羅万象の微妙な物事を分析・推論し、知恵を働かせ、ありとあらゆる情報を集めて処理・判断し、知恵を出すという知的活動をコンピュータが担うような時代がやってくると思います。私が1番伝えたいのは、シンギュラリティの日を迎えたとき、人類はコンピュータとどう触れ合えば良いのかということです。正しい使い方をすれば、人類とって最高の同士になります。生産性を大きく上げることによって生まれる新しい時間、エネルギーは人類をより心豊かに、感情豊かに、幸せにすることができると思います。

今はまだまだ情報革命のほんの入り口に過ぎません。30年前、ソフトバンクは今よりはるかに小さな会社で、アリババもありませんでした。そのアリババも今やソフトバンクグループの中核企業となり、アメリカにはスプリントもあります。ソフトバンクグループは、30年後、中国、アメリカ、インドなど全世界のあらゆる会社が集中し、情報革命の先駆者として世界の情報革命をさまざまな角度からリードしていきます。皆さんにその中核の人材になってもらいたいと、心から願い、信じています。われわれは1つのビジネスモデル、1つのテクノロジーの会社ではなく、情報革命が本業です。シンギュラリティの日を迎えた時に、ただお金を儲けたい、生産性をあげたい程度の志でリードしてしまうと、人類に不幸な結果をもたらすかもしれません。われわれは人々が幸せになるためにこの情報革命をリードしていきます。正しく、明るく、元気に世界中の人々に貢献していきたいという思いです。皆さんには同じ思いを持って、社会人第一日目を迎えていただきたいと思います。

一緒に頑張りましょう。よろしくお願いします。


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