ANA連結決算、欧州線で苦戦も好調な訪日・北米ビジネス需要、国際線旅客収入10.5%増 -2015年度第3四半期

ANAホールディングスは、平成28年3月期第3四半期(2015年4月〜12月)の決算を発表した。それによると、売上高は前年比5.5%増の1兆3,690億円、営業費用も事業規模の拡大に合わせて同3.7%増の1兆2,522億円となったものの、コスト構造改革を引き続き計画通りに進めたことにより、営業利益は同30.8%増の1,167億円に、経常利益も同50.5%増の1,121億円にそれぞれ大幅に増加した。また、親会社株主に帰属する四半期純利益も同40.0%増の733億円に増加し、増収増益を達成した。

セグメント別では、航空事業の売上高は前年の1兆1,242億円から1兆1,842億円に増加。営業損益でも同782億円から1,186億円に増加した。

国内線旅客では、北陸新幹線の開業にともなう競争環境の変化や7月以降に発生した台風の影響などにより、旅客数は前年同期比1.0%減の3,256万2,000人となったものの、需要動向に応じた各種運賃を柔軟に設定したことなどによって、旅客収入は同1.1%増の5,289億円となった。供給を示す座席キロは同0.9%減と前年を下回ったものの、需要を示す旅客キロは同0.2%増となり、利用率も前年を0.8ポイント上回る64.9%となった。

国内線では、訪日外国人向け施策を拡充。海外の旅行代理店で購入できる訪日旅客向け新運賃「ANA Discover JAPAN Fare」の販売 を開始したほか、 サービス面では4ヶ国語5言語に対応の「新自動チェックイン機」の導入を10月から開始、2015年末時点で羽田を含む国内46空港に展開した。

国際線旅客では、11月にパリで発生したテロの影響によって日本発の一部欧州路線で旅客需要が減退したものの、北米路線のビジネス需要が好調に推移したほか、旺盛な訪日需要を積極的に取り込んだことによって、旅客数は同12.9%増の605万4,000人、旅客収入も同10.5%増の3,913億円となった。座席キロ(同8.7%増)、旅客キロ(同12.7%増)とも前年を上回り、利用率も前年を2.7ポイント上回る74.7%と高い数字を残した。

バニラ・エア(JW)の収入を含む、その他の収入は同18.8%増の1,433億円。バニラ・エアの旅客数は同57.9%増の129万7,000人、利用率は前年を8.8ポイント上回る85.7%となった。

このほか旅行事業については、国内旅行で主力商品「ANAスカイホリデー」が沖縄・北海道方面を中心に取扱高が増加したことで、売上高は前年同期比増。海外旅行では、円安や欧州のテロの影響を受け主力商品「ANAハローツアー」の取扱高が減少したことから、売上高は前年同期を下回った。訪日旅行では、台湾や中国本土からの訪日需要を取り込み、取扱高は前年同期を上回った。この結果、旅行事業の売上高は同1.0%減の1,293億円と前年割れ、営業利益も同4.7%減の42億円に落ち込んだ。

平成28年3月期の連結業績については、国際線旅客収入が堅調に推移していることから、売上高は4月30日に発表した見通しを据え置き、1兆7900億円と予想。一方、営業利益は1,250億円、経常利益は1,100億円、親会社株主に帰属する当期純利益650億円に上方修正した。

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