カナダ政府、注目の「ミレニアル世代」に旅行喚起プログラムを開始

カナダ政府は、ミレニアル世代(若年層)に対する国内旅行の需要喚起プログラムをスタートした。昨年11月に新内閣の発足とともに観光大臣に就任したバーディッシュ・チャガー氏が、カナダ観光業界最大のトラベルマート「ランデブーカナダ(RVC)2016」で発表。こうした若年層向けの取り組みは、カナダで初めてとなる。


「ファー&ワイド」と称した同プログラムはカナダ観光局(DC)によって、2017年7月1日まで展開される。2017年のカナダ建国150周年に向け、ソーシャルネットワークサービス(SNS)や各種メディアを通じて、若年層に対してカナダ国内旅行の魅力をアピールし、需要喚起を行うというもの。チャガー大臣は「クールで新しいコンテンツを通じて、若者達には自分の国の魅力をもっと知り、旅をしてもらいたい」としている。

現在、カナダでは18~34歳のミレニアル世代が825万人以上存在し、彼らは総じて旅行を好むものの、海外旅行に行く頻度は国内旅行の8倍に達するという統計結果が出ている。

DCはこのキャンペーンを通じて、2017年7月1日までにカナダ国内のミレニアル世代の半数以上にあたる440万人にリーチし、彼らの国内旅行回数を5%(15万回)増加させることを目指している。

世界的には、ミレニアル世代は今後数年で観光産業で大きな顧客になりえると注目されている。チャガー大臣は海外市場のマーケティング強化や先住民文化を伝えるアボリジナム・ツーリズムを広めるために、今後2年間で5000万カナダドル(約42.5億円)の追加予算をDCに投入することを明らかにしている。カナダ政府は国内外での観光施策に大きな投資を継続していく方針だ。

参考記事>>

ホテル業界の未来予測、2017年には「ミレニアル世代」がホテルの最大顧客に ―セーバー「ファー&ワイド」キャンペーンサイト(英語)

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