パラリンピック競技を運動会で体験できる新プログラム、自治体や企業MICEに対応、JTBと日本財団が開発

日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)は、JTBと共同でパラスポーツを導入した運動会プログラム「あすチャレ! 運動会」を発表した。

パラスポーツは、目隠しをしたり車いすを利用しながら実施するスポーツのこと。体に不自由のない人が行うことで、高度なコミュニケーションやチームワークが求められる。「あすチャレ!運動会」は、こうしたスポーツを器具やプログラムとともに自治体の行事や企業のMICEプログラムなどで導入できるもの。パラサポ会長の山脇康氏は「事業を通じてパラスポーツの魅力を感じて2020年の東京五輪につなげたい」と意欲を示した。

パラサポは、同運動会を希望する企業や団体に、パラスポーツ用品を無償で貸し出し。運営の諸費用などについては、企業や自治体の負担になるものの、プログラム自体の活用で財団側が利益を求めないという。競技用の車椅子などはJTBが協賛品として用意した。JTBはユニバーサルツーリズムや、スポーツを活用した地域の活性化の取り組みの一環として、今回の協賛に至ったとしいう。JTBスポーツビジネス推進室長の青木尚二氏は、「(今後も)グループをあげて、この活動を推進したい」と語る。

2016年9月24日と25日には、東京ビッグサイトでおこなわれた旅行関連イベント「ツーリズムEXPO2016」でもパラサポ主催のパラスポーツパークを展開。2017年春から本格始動をおこない、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には年間100回の開催を目指すという。

EXPO会場でのデモンストレーションの様子

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