てるみくらぶ被害の旅行者・内定者に救済の手が続々、海外在住者による旅行支援や保険会社など各社が名乗り

破綻したてるみくらぶの旅行者や2017年度の新卒入社予定者に対し、複数の企業が支援に名乗りを上げている。

例えば、現地在住の日本人が現地案内や通訳などを行なう海外支援マッチングサービスの「トラベロコ」は、てるみくらぶの現地滞在中の旅行者や旅行予定者に対し、現地での相談・サポートを行なう特別支援プログラムを実施する。

てるみくらぶの破産申請時には約2500人の旅行者が渡航中だったが、そのなかには現地のホテルがキャンセルされるなど、予定されていた旅行サービスが受けられず、自力での対処にも現地事情が分からずに困惑している声が、SNS上でも発信されていた。

こうした状況を踏まえ、トラベロコでは2017年3月30日~4月30日の期間限定で、トラベロコを利用したてるみくらぶの旅行者に、サービス利用代金をキャッシュバックする。ただし、利用時の事前申請が必要で、専用の申込ページを設けた。

また、てるみくらぶが代理店販売をしていた旅行保険のChubb損害保険(旧エース損害保険)では、てるみくらぶを通して加入された保険契約の対応を決定。てるみくらぶに保険料を支払い、当初の予定通り旅行に出発する(渡航中も含む)場合、保険証券が手元に届いていない場合でも保険を有効とする。

保険料を支払ったものの旅行に行かない(行けなかった場合も含む)場合、保険料は返金する。ただし現在、てるみくらぶからの保険料受領の確認をしているところで、特定出来次第、返還手続きを行なうという。

このほか、てるみくらぶの2017年度の入社予定者で内定取り消しとなった新卒者約50名に対しては、各方面から採用の手が上がっている。

関連業界では宿泊支援活性化機構(JALF)が、社会貢献の一環として「その身柄、JALFで引き受けます」キャンペーンを実施。業界外でも弁護士法人アディーレ法律事務所が、採用を行なうことを発表した。いずれも選考を行なわず内定を出す。JALFは3月31日23時59分まで、アディーレ法律事務所は4月2日15時00分まで。

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