函館の「古民家再生」にクラウド支援金が総額410万円、築100年のビル利活用でホステル開業へ

函館の合同会社箱バル不動産は古民家改装によるホステル開業を目指し、2017月3日~8月31日まで、クラウドファンディングサービス「Readyfor」で支援金を募集した。改修費1700万円のうち300万円を目標金額に設定していたが、8月18日に達成。次の目標を380万円に引き上げて継続したところ、最終的に410万円の支援が集まったという。

箱バル不動産は2015年夏、函館・西部地区の古い建物の活用を通して、同地域の魅力ある街並みや風土を醸成することを目的に活動を開始。建築設計士や宅地建物取引士、古民家鑑定士、デザイナー、プランナー、マーケターなどの各分野のプロで構成する。

今回のプロジェクトはホステル開業を目指す古民家だけではなく、その前方に位置する築約100年のビルの利活用に伴うもの。土蔵と洋館が特徴的な元生命保険会社のビルだったが、2015年秋に同ビルの取り壊しの情報が広まった。そこで箱バル不動産が中心となり保存に向けた取り組みを開始。2016年夏には函館市で63軒目の伝統的建造物の指定を受け、「旧仁寿生命ビル再生プロジェクト」として本格的な利活用の検討が始まったという。

今回、クラウドファンディングの支援金で開業するのは、函館で暮らしを見つける宿「SMALL TOWN HOSTEL」。2017年冬の開業を予定し、箱バル不動産が運営する。

期間中の支援件数は260件で、「大好きな函館西部地区の活性化の役に立ちたい」「人口減少が進むが大好きな故郷」「同世代がこのようなプロジェクトをしていることに感銘を受けた」などの声が寄せられたという。支援者には購入プランに応じ、宿泊券や宿オリジナルのトートバッグと手ぬぐい、朝食付きペア個室宿泊券、宿のホームページの名入れ、火入れ記念パーティペア招待、函館の水産加工品などを返礼する。

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