【図解】旅行トップ5社の2017年度実績(速報)、インバウンドでHISと楽天が急伸、主要50社の総取扱額は3%増に ―観光庁

観光庁が発表した、2017年度(2017年4月~2018年3月)主要旅行業者50社の旅行取扱状況速報によると、総取扱額は前年度比3.0%増の5兆7084億7305万円で、前年を約1686億円上回った。

外国人旅行は12.1%増の2240億8301万円と引き続きプラス遷移。国内旅行は0.4%増の3兆4190億8426万円、海外旅行は6.7%増の2兆653億578万円。前年度はマイナス推移だった国内・海外旅行もプラスに転じた。

旅行会社別では、年度間の総取扱額上位5社(JTBグループ25社、楽天、KNT-CTグループ11社、HISグループ6社、日本旅行)すべてが前年度比プラスで推移。特にHISは1割以上の伸びで好調となった。取扱額では、1位JTBグループが1兆7151億円を記録したほか、2位楽天は6000億円台を突破。訪日旅行でHISは45%増、楽天は28%増の大幅な伸びを記録した。

分野別・取扱額上位5社の推移

海外旅行取扱額上位5社・2017年度の月間推移比較グラフは以下のとおり。2018年3月は上位5社(JTBグループ25社、H.I.S.グループ6社、阪急交通社グループ3社、KNT-CTグループ11社、日本旅行)のうち、上位4社が約1割増を記録。1位JTBは568億9000万円に至っている。

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外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。3月は上位5社(JTBグループ25社、日本旅行、H.I.S.グループ6社、KNT-CTグループ11社、楽天)のうち、日本旅行がHISを抜いて4ヵ月ぶりに2位に浮上。楽天が前年比5割増の大幅な伸びを示した記録したほか、日本旅行とHISも3割増と好調さを見せた。

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国内旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。3月は上位5社(JTBグループ25社、楽天、KNT-CTグループ11社、日本旅行、ANAセールス)のうち、楽天のみが前年比プラスとなっている。

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旅行商品ブランド全体の取り扱い状況

ブランド商品(募集型企画旅行)の2017年度取扱額は0.9%増の1兆5020億2041万円。海外旅行は7.2%増の4315億2352万円、外国人旅行は3.8%増の80億6499万円と増加した一方、国内旅行は1.4%減の1兆624億3189万円と減少した。

取扱人数をみると、2017年度のブランド商品全体で2.2%減の3676万6458人。海外旅行が4.2%増の217万2366人、国内旅行が2.8%減の3407万7630人。外国人旅行は11.6%増の51万6462人に拡大し、取扱額の伸び率(3.8%増)も大きく超える結果となった。

※同統計では、2016年9月までは主要旅行業者50社、2016年10月から2017年3月までは49社、2017年4月以降は再度50社を対象に集計をしている。

2017年4月以降、JTBグループが集計値を15社合計から25社合計に変更。そのほか、びゅうトラベルサービス、エスティーエートラベル、テック航空サービス、ニッコウトラベルが新たに追加された。KNT-CTグループは、2017年10月分より集計値を8社合計から11社合計に変更。HISグループでは、2017年11月より新たにミキ・ツーリストの実績を加え、集計値を5社合計から6社合計に変更した。

これら集計対象企業数が異なるため、今回発表された「前年度合計(2016年度)」と昨年発表された2016年度合計の数値は異なっている。

なお、「外国人旅行」は日本の旅行会社によるインバウンド旅行を指している。

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