「ツーリズムEXPO 2018」開幕へ開催概要を発表、今年はホンダ×AI(人工知能)の旅行サービスも

2017年の様子

9月20日~24日に開催されるツーリズムEXPOジャパン2018を前に、最新の開催概要が発表された。

説明に立ったツーリズムEXPOジャパン推進室室長の早坂学氏は、改めて今年のポイントとして、(1)展示商談会を2日間とし、全体の会期を計4日間とした「規模の拡大」、(2)テーマ別観光、多様な産業分野が揃った「新しい旅の提案」、(3)世界の観光のトップリーダーが集う「国際会議」の3つを提示。これらがもたらした好影響を、主要事業ごとに説明した。

例えば商談会は、セラー・バイヤー数が前年の991人から一気に1304人、商談数は6886件から7450件に増加。当初目標の1065人・7330件も上回った。早坂氏は「セラー×バイヤーに留まらず、セラー×セラーのマッチングもかなりの数が予定されている」とも言及し、数の増加のみならず、参加者の多様性が広がっていることを強調した。

また、フォーラム&セミナーでは「TEJ観光大臣会合」に20か国の観光大臣と国際機関の代表が参加。日本からは観光庁長官のほか、このほど東京都知事の参加も決定し、各国大臣と日本の地域首長を含む幅広い知見を共有する機会とする。

このほか、出展者とセラー・バイヤー、業界関係の来賓社とのネットワーキングの場とする交流会「ウェルカム・レセプション」は約3000人の参加を予定。顕彰事業「ジャパン・ツーリズム・アワード」では、9月20日に表彰式を行なうと同時に、各受賞者のブースには受賞者であることが分かる表示を行なう。

9月20日と21日の業界向け「ツーリズム・プロフェッショナル・セミナー」は各プログラムが発表され、登録受付を開始している。ツーリズムEXPO2018では4日間通して、合計1440企業・団体、19万5000人(業界日5万5000人、一般日14万人)が来場する見込みだ。

ツーリズムEXPOジャパン推進室室長の早坂学氏

「新たな旅のカタチ」を見える化したテーマ別展示、新機軸が目白押し

展示会では国内・訪日旅行エリアの出展数が前年の397社・団体から527社・団体に拡大。新設の産業観光エリアは22コマ、酒造ツーリズムなどのテーマ別観光が6コマから13コマに、DMOが29コマから36コマに増加するなど、日本各地からの出展が増えた。同時開催の「インバウンド・観光ビジネス総合展」も、約1万5500人が来場した前年に比べて会場面積は1.5倍、出展コマ数も83コマから120コマに拡大しており、さらなる来場者の増加が期待される。

海外エリアでは、新マーケット「アドベンチャーツーリズム」「スポーツツーリズム」「リゾートウェディング」「クルーズ」「留学」の5つのコーナーの新設で、ワタベウェディングやゼクシー、マイナビなど、初出展の企業も参加。スポーツツーリズムでは開催初日がちょうど2019年ラグビーW杯の開幕1年前であることから、「ラグビーワールドカップ2019組織委員会」の出展も決定した。

さらに、アドベンチャーツーリズムに対しては、「世界では30兆円を超える大きな市場だが、日本は後発。これを機にツーリズムEXPOとしても注力し、一緒に市場を育てていきたい」(早坂氏)と注目を促した。海外エリアの出展企業数は、736社・団体から768社・団体に増加する予定だ。

体験型ブースの進化に注目

「テクノロジカル超ハワイ」やホンダ×AI(人工知能)の旅行サービスも

展示エリアでは年々、体験型コンテンツやアトラクションが増えてきているが、今年は従来以上に新体験ができる機会が増えそうだ。

開催概要の発表会に出席したハワイ州観光局(HJT)は今年、4年ぶりの単独出展で、ツーリズムEXPO初となる体験型アトラクションシアター「4DX」を導入したパビリオンを展開する。8つの動く客席とVR(ヴァーチャルリアリティ)映像に風などの体感要素を加え、ハワイの海や山の自然をテーマパークのようにリアルに体験できるようにしたもので、「誰も体験したことのないテクノロジカルな超ハワイ体験を提供する」(PR&Marketingマネージャー・宮本紗絵氏)とアピールする。

ハワイ州観光局のブース(イメージ)。中央部が4DXアトラクションシアター部分

また、ツーリズムEXPO自体に初出展する本田技研工業(ホンダ)とNextremer(ネクストリーマー)は、ホンダのナビ技術とネクストリーマーのAI対話型システムを組み合わせて創出した観光支援サービス「ドライブ観光案内サービス」で出展。話しかけるだけで、目的までの行程と道中の観光スポットを、AIのアンナさんが案内をしてくれるというサービスで、ブースでは旅行関係の事業者や自治体、一般来場者など誰もが体験可能に。本格的な商用サービスの提供に向けたフィードバックを得る場として活用する。

本田技研工業のビジネス開発戦略部戦略課 中島慶氏(右)、Nextremer代表取締役CEO 向井永浩氏

このほか発表会では、恒例の「ご当地どんぶり選手権」や新登場の産業観光エリアに出展する「コンペイトウ王国」、地域18事業者と共同展開する「ワンダフルセトウチ」が見どころを説明。EAST TOKYO~東京スカイツリー・台東区・墨田区・江東区~の「東京スカイツリーからの眺望を疑似体験できるVR」も体験機会を設けた。また、日本一の星空を持つとアピールする阿智/昼神温泉郷の「360度地球体験型プラネタリウム」や、全日空(ANA)の遠隔旅行やフィッシング体験ができる「AVATAR」なども注目だ。

なお、ツーリズムEXPOジャパンでは主催者として、6月の大阪北部地震や7月の豪雨で被害のあった西日本地域のパネル展示を行なう。現在、各関係団体からパネルを取り寄せているところで、展示を通して来場者に問題なく観光できることを伝えていく考えだという。

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