旅行検索で3要素「音声+画像+地図」対応は実現するか? 勝利のカギはビジュアル重視の消費者への対応【外電】

旅行者にとって、ボイス(音声)対応、画像検索、そして地図表示機能は、旅行中にいずれも使いやすく、ニーズが高いツールだ。しかし、これら3要素を一つにまとめたものは、最近ようやく登場したばかり。そしてこの分野で特に重要になるのが、3つの技術を一体化したユーザーインターフェース(UI)だ――。

フォーカスライトの最新レポート「The Accelerating Convergence of Voice, Visual Search and Mapping」から、こんな調査結果が明らかになった。音声、画像、地図の3つを組み合わせた検索サービスの実現には、総合的なエコシステム構築が必要になりそうだと指摘している。

ちなみに、消費者がビジュアル(画像)とテキスト(文字)情報のどちらを重視するかについて、商材ごとの違いを比較した調査(intent Lab提供)では、最もビジュアル重視の比率が高かったのは「洋服」や「家具」、逆に文字情報を重視しているのは「ワイン&スピリッツ」や「電子機器」など。「旅行(バケーション)」については、回答者の半分強がビジュアルを挙げていることも分かっている。

Phocuswright Researchより

旅行分野の検索サービスの現状はどうだろうか?

例えばインスタグラムの写真にあったホテルを予約しようと思った時、2つの別々のプラットフォーム(例:アレクサでの音声指示と、インスタグラムで見つけたコンテンツ)で得た情報を連携させて、一つの検索結果を導き出すのは、なかなか面倒な作業になる。

こうした限界を乗り越えられそうな企業の筆頭といえばグーグルだ。

最新のNLP(神経言語プログラミング)と機械学習に精通している上、旅行検索プラットフォームにも力を入れており、画像検索にも対応できる。とはいえ前述の状況の場合、インスタグラムの写真をタグ付けして、お目当てのホテルを探し出してから、グーグルで予約手続きを完了することになる。グーグルでさえ、(例えばインスタグラムの投稿にアクセスするなど)複数のプラットフォームの壁を越えて、音声や画像を使うという新しい領域には到達していない。

現時点で、最もシームレスな統合が実現している事例を挙げるなら、グーグルマップだろう。UIも秀逸だ。グーグルでは、旅行者向けに現地で必要な各種サービスを展開する上で、そのセンターピースとして地図を選んだ。既存のフライトや宿泊施設サーチ機能に加えて、音声や画像、地図情報にも対応できる総合検索サービスを目指していることは想像に難くない。(ただし独占禁止法を巡る懸念が足カセにならないことが前提だ)

旅行検索がさらに進化していくのは明らかだ。消費者の好みの変遷に伴い、テクノロジーも改良され、より適切な検索結果が素早く導き出されるようになる。目下、急速に広まりつつある「音声+画像+地図」の3要素を駆使した検索にバランスよく対応できれば、ユーザーにとって便利な購買サービスに近づき、ライバル企業との競争で一歩、抜きん出ることができる。大手テクノロジー企業では、こうした技術革新が進んでいる。

旅行系企業でも、こうした新しい技術トレンドを積極的に取り入れつつ、自社ブランドのサービスとして、よりシームレスなサービス提供をどう実現するかが問われていくだろう。

※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営する「フォーカスライト(Phocuswright)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:The accelerating convergence of voice, visual search and mapping tech

フォーカスライトの最新レポート:「The Accelerating Convergence of Voice, Visual Search and Mapping」

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