デルタ航空、客室乗務員の待遇改善、旅客の搭乗時間も支給対象に

デルタ航空は2022年6月2日から、航空機が離陸する前の旅客の搭乗時間についても客室乗務員への給与の支払いを始める。単通路機の搭乗時間をこれまでの35分から40分に延長することに伴って、今回の措置を決めた。

AP通信によると、同社が昨年秋に行った実証の後、客室乗務員からの意見に基づき、搭乗時間の延長に際して、追加給与を支払うと約束していた。追加される給与額は時給換算で通常給与の50%。このほかにも、今年3月には客室乗務員の給与を4%上げることを発表している。

デルタ航空には2万人を超える客室乗務員がいるが、大手で唯一、労働組合に加入していない。過去の労働組合の組織化に向けた投票は否決されてきたが、最近になってその動きが再度顕在化し、経営陣は神経質になっていたという。

デルタ航空によると、客室乗務員協会(AFA)に加入しているユナイテッド航空などの客室乗務員には、搭乗時間の追加給与は支払われていないという。

なお、同社では単通路機の搭乗時間の延長で定時出発率が改善されるとしている。

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