春節の中国人旅行者、世界の観光地は静か、課題は「フライト数」と「高騰する運賃価格」

中国はゼロコロナ政策を転換し、海外旅行の制限も緩和したが、世界の多くの観光地ではまだ中国人旅行者の姿は限定的だ。AP通信が世界の春節の状況を伝えている。

中国が春節連休に入り、バリ島やタイのチェンマイでは、パンデミック発生して以降としては最も混雑しているが、それでも比較的静かな状況だ。そのなかでも、チェンマイの地元の人たち楽観的。中国からのフライト数は着実に増えているため、中国人旅行者が戻ってくるのも「時間の問題」との認識だ。

現在は、中国からの旅行者は個人に限られ、航空券が通常の3倍以上に高騰しているため、そのなかでも経済的に余裕のある人だけが海外旅行に出かけられるが、団体ツアーが再開されれば、今よりもはるかに多くの中国人が海外に出ることになるだろう。

2019年には、約120万人の中国人観光客がチェンマイを訪れ、150億バーツ(約600億円)の観光関連収入を生み出した。

団体ツアーは2月6日から再開される予定だが、タイ国政府観光局チェンマイ事務所では、「観客数の増加は航空便数による」と冷静だ。観光局は、今年の中国からの観光客は50~60万人と予測している。

チェンマイを訪れた中国人旅行者によると、「まだビザ発給とフライトが通常に戻っていない。それが戻れば、今後3ヶ月以内に中国からの観光客が増加するのでは」と話す。

一方、パンデミック後のバリ島への最初のフライトとなった深圳発便には210人が搭乗した。昨年1月から11月までにバリ島を訪れた中国人旅行者はわずか2万3000人。中国人旅行者を扱うランドオペレーターは約80社あるが、その4分の1しか営業していなかったという。

インドネシアは現在、中国人観光客の回復に向けて、北京、上海、広州などの大都市からの直行便を復活させる計画を検討している。

春節の休暇では、マカオや香港への旅行が人気を集めているが、それでもコロナ前と比較するとまだ少ない。

オーストラリア・シドニーの旅行代理店の責任者は、中国の航空会社がフライトを増やしているが、航空運賃が高いため、中国人は二の足を踏んでいるようだと話す。2019年にオーストラリアを訪れた中国人旅行者は140万人以上。総消費額の3分の1を占めていた。

オーストラリアは、日本や米国などともに、中国からの旅行者に対して水際対策を強化しているが、中国専門の旅行会社の責任者は「それは深刻な障害にはならない。フライト数や運賃など問題は航空会社にある」との考えを示した。

※バーツ円換算は1バーツ4円でトラベルボイス編集部が算出

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