京都市内のホテル稼働率は76.5%、外国人宿泊者が半数超え、客室単価は37%増に —2023年6月

京都市観光協会(DMO KYOTO)は、2023年6月の市内111ホテルの客室稼働率が、前月からは4.3ポイント減、前年同月から22.2ポイント増の76.5%になったことを明らかにした。6月は閑散期であり、例年5月から5ポイントほど稼働率が減少する傾向にあるという。ただ、2019年同月の79.8%からは7.6ポイント減にまで回復。2か月連続で減少幅が10ポイント以内となっており回復基調にある。

日本人延べ宿泊数は前月比20.6%増の35万7637泊。調査対象の施設数の変化を考慮しない場合、前年同月比は18.2%減、2019年同月比は49.7%増。

一方、外国人延べ宿泊数は前月比4.5%増の37万5604泊。調査対象施設数の変化を考慮しない場合、2019年同月比は27.6%増となった。また、総延べ宿泊者数に占める外国人比率は51.2%となり、前月44.4%から上昇。国・地域別構成比では、米国が最も高く26.7%。中国(14.2%)、台湾(12.4%)が続いた。

6月の平均客室単価は1万5533円。前年同月比では37.0%増、2019年同月比でも17.8%増となった。客室収益指数(平均客室単価に客室稼働率を乗じた指標。1室あたりの売上高に相当する)は、1万1215円となり、前年同月比では97.8%増、2019年同月比では6.6%増。

報道資料よりまた、市内の主要な旅館26施設における稼働率は74.2%となり、前月から1.2ポイント減となったものの、2019年同月比では4.2ポイント増となった。外国人比率も3か月連続で2019年当時の水準を上回った。

このほか、6月時点の今後の客室稼働率の予測値については、7月が60.9%、8月が64.8%、9月が71.4%。なお、2019年は、7月が77.1%、8月が83.1%、9月が82.9%と80%前後で推移していた。

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