マレーシアのキャピタルA社、LCC各社を国際航空エアアジアXに売却、再編で資金調達を容易に、将来はマルチハブ戦略で世界に路線網拡大

キャピタルAは、傘下の航空会社エアアジア(エアアジア・マレーシア)およびタイ、インドネシア、フイリピン、カンボジアの各子会社航空会社を国際線を運航するエアアジアXに売却すると発表した。コロナ禍で打撃を受けた航空事業のテコ入れとともに、非航空事業での資金調達を容易にするのが目的。

キャピタルAは現在、マレーシア証券取引所(ブルサ・マレーシア)から経営再建企業としてプラクティスノート17(PN17)に分類されており、新たな資金調達が困難な状況にある。同社は、今年6月30日までに、航空事業を売却することを含め、PN17正規化計画を提出するとしている。

キャピタルAのトニー・フェルナンデスCEOは、記者会見で今後の航空戦略について説明。当初は2023年第4四半期中の就航を予定していた「エアアジア・カンボジア」がまもなく就航することを明らかにしたほか、カザフスタン、タジクスタン、バングラデシュなどの中央アジアへの就航にも意欲を示した。また、欧州路線もまもなく再開する見込みだとした。

このほか、航空事業を合理化していくなかで、将来的には「クアラルンプール、バンコク、マニラ、ジャカルタそれぞれの拠点から国際線を運航するマルチハブ戦略で世界に路線網を広げていく」と説明した。

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