世界の都市力ランキング2024、東京は4位、大阪と京都は91位に、トップはニューヨーク、トップ10に米国5都市

オックスフォード・エコノミクスは、2024年の国際都市指標(Global Cities Index)を発表した。この指数は、6大陸の1000都市を対象に、経済、人的資本、生活の質、環境、ガバナンスの5分野、計27つの指標に基づいて世界の都市を比較したもの。

それによると、総合1位はニューヨークで、経済分野でもトップとなった。2位は人的資本分野でトップとなったロンドン。3位は米国サンノゼ、4位は東京、5位はパリの順となった。このほか、シアトル(6位)、ロサンゼルス(7位)、サンフランシスコ(8位)が上位に入り、米国からはトップ10に5都市がランクインした。

東京については、アジア太平洋地域での競争が激しくなっているものの、依然として重要な金融センターであると評価。ロンドンやニューヨークなど比べてGDP成長率は低いものの、多様な産業やサービスが経済を回し、コロナ後の訪日客の急回復が経済に大きな貢献をしているとした。一方で、GDP成長率の鈍化、高齢化、高い住宅費、地震などの自然災害リスクをマイナス面と指摘している。

今後は、世界でも重要な都市としてポジションを維持すると予想されるが、急速に成長する都市との競争激化は無視できないとしたうえで、東京のインフラは整っているものの、より効率的な政策決定を通じてその潜在力を活用できるかどうかが今後のランキングを左右すると分析している。

東京の各分野の順位は、経済が10位、人的資源が2位、生活の質が218位、環境が277位、バランスが26位。

なお、日本の都市では、大阪と京都が91位、福岡が152位、札幌が251位、那覇が300位。このほか、300位台には、浜松、新潟、岡山、金沢、松山、鹿児島、豊橋、水戸、富山などがランクインした。

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