
観光庁は、観光地域づくり法人(DMO)、自治体、観光事業者向けに、生成AIの適切かつ効果的な活用をまとめた「観光地・観光産業の生成AIの適切な活用に向けて」 及び「観光地・観光産業の生成AIの効果的な活用に向けて」を手引書として作成した。
「観光地・観光産業の生成AIの適切な活用に向けて」 では、全国6地域で実施した生成AIを活用した調査事業を通じて、生成AIにおける“適切な活用”と“効果的な活用”に分けて成果を取りまとめた。観光分野における生成AIの活用事例として、旅行者、観光産業、観光地に分けて紹介。適切な活用ポイントとして、個人情報保護、著作権保護、ハルシネーション、バイアスそれぞれの観点から解説している。
「観光地・観光産業の生成AIの効果的な活用に向けて」では、生成AIの活用事例に加えて、生成AIの効果的な活用にかかる実証結果、改善効果の評価、観光分野における生成AIの有効性と今後の取組案などの内容が盛り込まれている。
2つの手引書ともに、冒頭で生成AIについて、指示(プロンプト)にしたがって自然な文章や画像などを生成できるメリットをあげつつ、誤りを含む回答が生成する場合があることから、補助ツールとして使用し、人間による判断をおこなう必要があると注意を促している。