
米・ニューヨーク市観光局は、今夏にマンハッタンやブルックリンなど市内5つの行政区全域で楽しめる無料や低価格のアクティビティを紹介している。
例えば、2025年4月にリニューアルオープンした美術館「フリックコレクション」は、水曜日の14時から18時は任意料金(Pay-what-you-wish)で入館が可能。10歳~18歳は常時無料だ。「ブルックリン・ブリッジ・パーク」では2025年10月までの期間中、開園15周年記念プログラムの一環として、メトロポリタン・オペラの公演やカヤック体験など、無料または低価格のイベントを開催する。
また、創業80周年となる観光クルーズ「サークルライン」では、今夏から各種記念キャンペーンを実施。今年80歳(1945年生まれ)になる人を対象に、年間通じて観光クルーズを無料で楽しめるキャンペーンも用意する。このほか、市内の対象レストランがお得な定額メニューを提供する「NYCレストランウィーク」や、ハドソン川沿いのリバーサイド・パークを会場とする入場無料の屋外アート&カルチャーフェスティバル「サマー・オン・ザ・ハドソン」なども開催される。
なお、ニューヨーク市観光局によると、2024年同市を訪れた観光客数は6450万人で、経済効果は790億ドル(推定)に達した。旅行者による直接消費は510億ドル超。これらが市内のレジャー・ホスピタリティ産業に従事する38万8000人以上の雇用を支えているという。