愛知県、中部国際空港への高速道路で自動運転の実証実験、大型観光バスの車両タイプで全国初

愛知県が自動運転車両の推進を強化している。2025年度の事業として、中部国際空港へアクセスする高速道路での高速バス車両による実証実験をおこなう。また、名古屋市中心部で定期運行、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)での園内バスの自動運転化を見すえた運行実証も予定している。

2025年度の新たな取り組みとしておこなわれるのが、中部国際空港へアクセスする高速道路での高速バスの車両による自動運転実証実験。2025年8~11月に実施する。予定ルートは大府PA(知多半島道路)/半田中央JCT/中部国際空港。大型観光バスタイプの車両による高速道路での実証は全国で初めてとなり、時速約80キロに沿った走行安定性を検証する。名古屋市内のロボットタクシーと同様に、運転席にはセーフティドライバーが座り、将来的な無人走行に向けて課題を検証する。ドライバー不足の影響調査と地域ニーズの把握も進めたい考えだ。

名古屋市中心部では2025年10月~2026年3月の期間中、自動運転車両の定期運行を実施する。ロボットタクシーの運行を、2024年度の名古屋駅エリアとSTATION Aiを結ぶ2地点間ルートから乗降地に栄エリアを追加した3地点に拡大するとともに、台数を1台から2台に増やす。車両はトヨタ自動車のミニバン「シエナ」をベースとして、May Mobility社のシステムを搭載。運転席にはセーフティドライバーが座り、安全を確保するが、今後の運転席無人走行に向けた課題や対応策を検証する。

愛・地球博記念公園では、自動運転園内バスの導入に向けた運行実証として2026年1~3月、園内バス西ルートで走行環境や道路の状況に合わせた自動運転技術を検証するとともに、実用化を見すえてダイヤや運行オペレーションを検証する。

愛知県は2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、自動運転技術の向上とともに、ビジネスモデルの構築や社会的受容性の醸成を図っている。

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