2026年1月20日、金子恭之国土交通大臣は閣議後の記者会見で、2025年の年間の訪日外国人客数が史上初めて4000万人を突破し、過去最多となる4270万人に達したと発表した。あわせて旅行消費額も9.5兆円と過去最高を更新。金子大臣は、2030年に掲げる訪日客6000万人という目標に向けて、「大きな成果である」との認識を示した。
2025年の市場動向では、アジア圏からの訪日客が増加しているほか、欧米豪市場の伸びも著しく、インバウンド市場の多様化が鮮明となっている。通年では、欧米豪市場が前年比22%増の720万人を記録するなど力強い成長を見せた。
一方で、中国市場については、通年で910万人と前年比30%増を確保したものの、12月単月では前年比45%減の約33万人に落ち込んだ。高市首相の台湾有事をめぐる発言を受けて、中国政府が2025年11月14日に自国民に日本への渡航を控えるよう呼びかけたことが影響した。金子大臣は中国市場の現状について、一日も早く以前の水準に戻ってもらうよう努力したいと言及した。
今後の展望については、2030年の目標である訪日客6000万人、消費額15兆円の達成に向けて、さらなる施策を進めていく方針。具体的には、消費単価の高い旅行者の誘致を強化するとともに、都市部に偏りがちな観光客を地方へ呼び込むための地方誘客を促進する。また、観光需要の急増に伴うオーバーツーリズムへの対応を喫緊の課題と位置づけ、持続可能な観光の実現に向けて尽力する考えを示した。
なお、2025年12月および年間の訪日客数や市場別動向の詳細データは、1月21日に日本政府観光局から発表される。

