三井不動産、フル電動船で定期航路、日本橋/豊洲を20分で結ぶ、新たな都市インフラ構築

三井不動産は2026年4月から、東京の水辺活性化を目的とした新舟運プロジェクト「&CRUISE(アンドクルーズ)」を開始する。自社建造した国内最大級の電池容量を持つフル電動(EV)旅客船2隻を投入し、日本橋/豊洲間の定期航路を開設。脱炭素とWell-being(ウェルビーイング)な移動体験を両立させた、新たな都市インフラの構築を目指す。

プロジェクトの中核となるのは、三井不動産が船主として建造したEV旅客船「Nihonbashi e-LINER」。三重県伊勢市のエルモが造船を担い、東京海洋大学の大出剛・特任教授がシステム監修を務めた。

同船は、20トン未満の小型船舶としては国内最大級となる約300kWhのチタン酸リチウムイオン二次電池を搭載。航行中のCO2排出ゼロ、静音性や低振動、燃料臭のない快適な空間を実現した。定期航路は「日本橋船着場(中央区防災船着場)」と「豊洲船着場(ららぽーと豊洲)」間を約20分で結ぶ。運航事業は観光汽船興業が担う予定。

同プロジェクトは単なる点と点の移動にとどまらず、日常利用では通勤や買い物、国内外観光客の移動手段として活用し、将来展望として2030年代の築地市場跡地再開発を見据え、日本橋・豊洲・築地を拠点とした広域ネットワークへの拡大を目指す。

また、環境配慮として、ららぽーと豊洲に設置した給電設備から再生可能エネルギーを供給。船内の内装材には廃棄漁網の再生素材や人工スエードを採用した。災害時には海上アクセスルートとしての役割を担う。「逆給電」機能として、大容量バッテリーを活用し、有事には船からスマートフォンなどへ電力を供給する計画だ。

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