フィンランド政府観光局、日本人旅行者数の伸び堅調、2025年は2019年比9割超え、冬季は9%増に

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フィンランドへの日本人旅行者数が伸びている。2025年の日本人宿泊数は前年比46%増の20万5900泊。コロナ禍前の2019年比では、91%まで回復した。直近の2026年1月と2月の実績も前年同期比16%増と好調が継続している。

これを受けて、フィンランド政府観光局は10年ぶりとなる日本の旅行業界向けのワークショップを開催した。フィンランドから過去最大規模となる35社が来日し、日本の旅行会社との情報交換に臨んだ。

同局シニア・ディレクターのクリスティーナ・ヒエタサーリ氏は「世界的にさまざまな困難があるなかで、日本人旅行者の回復は早く、フィンランドのインバウンド市場で特別な存在になっている」と説明した。今回来日した代表団が過去最大規模になったことについて、「日本市場への期待の表れ」と評した。

また、同局インターナショナル・オペレーションズ・ディレクターのテーム・アホラ氏は「欧州主要国の日本人旅行者の回復が進まないなか、フィンランドは特異な存在。回復から成長フェーズに入っている」と話し、2025年の北欧諸国における日本人宿泊数のうち、フィンランドが52%と最大のシェアを占めたことを紹介した。

旅行者数の増加に伴って、日本人のレジャー旅行者の消費も拡大しているという。2025年は前年比60%増の約8300万ユーロ(約155億円)となり、世界市場全体では8位、アジアではトップとなった。また、1日あたりの消費額は前年比で減少しているものの、173ユーロ(約3万2400円)で全体4位となった。

日本人旅行者のボリュームゾーンは25~44歳の層が全体の56%を占めている。この背景について、同局日本支局代表の沼田晃一氏は、サウナ文化をはじめとするフィンランドの自然や文化、ライフスタイルの価値への関心が高まっていると分析。そのうえで、「心身のリフレッシュを目的としたウェルビーイングな旅先としての認知が高まっている」との認識を示した。

また、アホラ氏はフィンランドが世界幸福度ランキングで9年連続でトップになったことについて触れ、「フィンランドでは自然と繋がっていることを非常に大切にしている。それがウェルビーイングとハピネスに通じている」と説明した。

(左から)沼田氏、ヒエタサーリ氏、アホラ氏

日本人需要の季節平準化も進む

このほか、日本市場での特徴的なポイントとして冬季需要の増加を挙げた。同局によると、2025年12月~2026年2月の日本人宿泊者数は前年同期比で22%増。2019年同期比でも9%増となった。

このことについて、アホラ氏は「フィンエアーの戦略に合わせて、冬季市場の開拓を積極的に進めてきた結果。特に驚くことではない」と発言。日本人旅行者は夏と秋に増える傾向にあるものの、需要の季節平準化が進んでいるとの見方を示した。また、沼田氏も「フィンエアーと観光局は、方向性や戦略でマッチしており、お互いを高められる関係」と評価した。

同局は、2026年5月~9月の航空便による到着者数予測も公表。それによると、日本からの空路到着者は、フィンエアーの座席供給量が増加することに伴い、前年同期比で11.2%増加し、到着者数は米国に次ぐ2番目の規模になると見込んでいる。

※ユーロ円換算は1ユーロ187円でトラベルボイス編集部が算出

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