国内タクシー呼び出しアプリが進化、英語版公開や8タクシー会社の連携など ー東京ハイヤー・タクシー協会

東京ハイヤー・タクシー協会は、複数のタクシー会社を網羅したタクシー呼び出しアプリ「スマホ de タッくん」の機能拡張を発表、同時に外国人向けの英語版アプリ「Tokyo Taxi Association-TAKKUN」を新規公開した。また、同協会はこのほどリクルートグループをはじめ複数社との共同合意を締結。今後はこのアプリを起点として、スマートフォンの近距離通信技術「iBeacon」を活用した事業や住宅機器とタクシー配車サービス機能の連携など、総合生活移動産業の発展を広く見据えた事業展開を行う計画だ。

「スマホ de タッくん」は、2014年1月に発表されたアプリ。東京23区をはじめ武蔵野市・三鷹市エリアでタクシー呼び出しができるもので、2015年3月には参加企業を増やし無線タクシー8グループ(日本交通、大和自動車、共同無線、グリーンキャブ、日の丸自動車、イーエム無線、チェッカー無線、帝都自動車交通)により都内の法人タクシーの約55%を占める合計1万1000台が利用可能となる見通しとなっている。

アプリは無料でダウンロード可能で、iOS、Android(日本語と英語)、Windows8(日本語のみ)に対応中。今回の機能強化では、利用者が「黒塗りタクシー」「エコカー」といった車両を選択しやすくする工夫が設けられたと同時に、画面のデザインや操作性の改良を実施。また、来たる2020年の東京オリンピックイヤーを見据え、外国人が東京での移動に利用できるようためにアプリの英語版も開発した(英語版では車両選択サービスに未対応、それ以外は日本語版と同一)。

以下は日本語版アプリのイメージ。

日本語アプリのイメージ(東京ハイヤー・タクシー協会:報道資料より)

さらに同協会では、このほどリクルートグループのブログウォッチャー社やインターホン事業大手のアイホン社と基本合意を締結。タクシー呼び出し機能と住宅向けインターホンのサービス連携のほか、iOS端末で利用可能な近距離通信技術「iBeacon(アイビーコン)」を用いたO2O(オンライン・トゥー・オフライン)事業にも着手していく計画。タクシー配車事業を中心として、さらなる発展を目指す考えだ。

以下のウェブサイトでは、サービス説明を参照できるほか、このほど同協会会長の川鍋一朗氏や国土交通省若林陽介氏、デジタルハリウッド大学大学院の三淵啓自氏などが参加して開催されたトークイベント『タクシーIT、その未来』の様子を動画で公開予定としている。



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