旅行・宿泊業の倒産件数、2017年7月は合計8件、負債総額は19.3億円 ―東京商工リサーチ

東京商工リサーチによると、2017年7月度の旅行業の倒産件数は2件となり前年同期比1件減少。負債総額は前年比1000万円から3400万円に増加した。

7月度の2件は、滋賀県の小規模旅行業者と埼玉県の事業者で、いずれも同業他社との競合の営業で収益が悪化。資金繰りも限界を迎え、今回の措置に至った。

宿泊業の倒産は前年比2件増の6件。負債総額は18億8500万円で、前年同期から10億8100万円増加した。倒産形態の内訳は、特別清算が3件、破産が3件。負債が最も大きかったのは広島市中区の「よしかわ」の総額8億9100万円。明治時代に創業した旅館をホテルに新築し、ピーク時の2006年には売上高2億3000万円を計上していた。しかしその後、景況悪化や競争激化のために利用客が減少。売上は半減し債務超過に陥った。その後、2017年4月にはホテル事業の権利業務を事業承継会社に承継し、会社を解散、清算手続きをおこなった。

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