スポーツ観戦の旅先で求められるのは「座席確保」や「ご当地グルメ」、スポーツツーリズム需要拡大へ調査結果を発表

スポーツ庁が開催するスポーツツーリズム需要拡大のための官民連携協議会で、スポーツツーリズムに関する国内マーケティング調査結果が公表された。それによると、「する」「みる」スポーツに合わせて実施したいことのトップは「旅先ならではの食事を楽しみたい」(72.2%)で、「旅先ならではの観光スポットを楽しみたい」(64.4%)、「旅先ならではの風景・景色に出会いたい」(50%)が続き、食事や観光の人気が高いことが分かった。

スポーツツーリズムで求めるニーズに関する調査では、「する」スポーツでは「着替えができる施設やシャワー・入浴施設」(32.8%)がトップ。次いで「休憩スポット・トイレ」(31.1%)が多く、「周辺の観光スポットや行事の案内」(27%)、「ロッカーや荷物預かりサービス」(26.5%),「スポーツ・運動実施用ウェア・用品のレンタル」(24.7%)が続いた。

また、「みる」スポーツでは、トップは「事前に観戦場所や座席を確保してくれるサービス」(26.6%)。次いで「観戦・応援中に味わえるご当地グルメ」(24.4%),「休憩スポット・トイレ」(23.4%),「周辺の観光スポットや行事の案内」(22.0%)となった。このほか、「見どころやルール解説などの観戦・応援ガイド」(16.5%)といった「みる」スポーツならではのニーズも高い結果となった。

スポーツツーリズムに関する情報収集源の調査では、トップが「GoogleやYahooなどの検索エンジン」(30.9%)。以下、「友人知人の口コミ」(17.0%),「旅行会社ウェブサイトやメールマガジン、SNSなどの公式インターネットサービス」(15.4%),「旅行会社の店頭やパンフレット」(15.2%),「旅情報番組」(14.8%)の順となり、一般的な旅行と比較すると、「友人知人の口コミ」が高いのが特長と分析している。

このほか、属性による特長も分析。将来的な健康不安などから、スポーツ実施頻度は60代以上が高い。スポーツツーリズムの実施理由としては、「家族・友人がやっていた・誘われた」が高く、その傾向は50代以上の女性に顕著に現れている結果となった。また、50代以上の女性はスポーツツーリズムに合わせて、さまざまなことを楽しみたい傾向が強いことも分かった。

小学校3年生以下の子どもを持つ30〜40代では、全体と比較して、スポーツツーリズムは「する」「みる」いずれにおいても経験率が高く、今後の実施意向も高い結果に。非実施意向の理由としては、「危険だと思う」や「子どもがまだ幼い」などがネックとなっている様子も伺えた。欲しいモノ・サービスでは、「安全対策」「ロッカーや荷物の預かりサービス」「実施や観戦に関するガイド」のニーズが高い結果となった。

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