【図解】旅行会社トップ5社の6月実績、インバウンドはHISが倍増、国内はANAセールスが4位に ―観光庁(速報)

観光庁が発表した主要旅行業者49社の旅行取扱状況速報によると、2018年6月の総取扱額は前年比3.7%増の4306億1939万円。そのうち、海外旅行は7.3%増の1788億1845万円、外国人旅行は34.6%増の186億3410万円、国内旅行は0.7%減の2331億6684万円だった。

今回の発表から、楽天が「楽天トラベル」の実績開示を取りやめており、全体の統計では従来の発表から1社減少した内容となっている。

分野別・上位5社の直近12ヶ月の推移

海外旅行の取扱額上位5社・直近12ヵ月推移比較グラフは以下のとおり。2018年6月は上位5社(JTBグループ12社、H.I.S.グループ6社、阪急交通社グループ3社、KNT-CTグループ13社、日本旅行)のうち、HISが前年比26.4%増で好調だった。

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外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。6月は上位5社(JTBグループ12社、H.I.S.グループ6社、日本旅行、KNT-CTグループ13社、東武トップツアーズ)のうち、HISが前年比約2倍、東武トップツアーズが6割増、日本旅行が4割増といずれも大きな伸びを記録した。

※編集部注:前月5位だった楽天は6月の数値を公表していないため、6月のランキングには含めず、グラフでは前月までの推移を示した。

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国内旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。6月は上位5社(JTBグループ12社、KNT-CTグループ13社、日本旅行、ANAセールス、阪急交通社)のうち、阪急交通社のみが前年比プラス推移を記録。取扱額ではANAセールスが僅差で阪急交通社を抜いて4位に浮上した。

※編集部注:前月2位だった楽天は6月分の数値を公表していないため、6月のランキングには含めず、グラフでは前月までの推移を示した。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

旅行商品ブランド全体の取り扱い状況

2018年6月の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)は、総取扱額が前年比2.0%減の1011億8504万円、取扱人数合計は3.6%減の256万6190人。海外旅行は取扱額が0.7%減の322億2670万円、取扱人数が8.6%減の13万6831人。外国人旅行は取扱額が1.0%減の5億3079万円、取扱人数は5.6%増の4万1004人。国内旅行は取扱額が2.6%減の684億2755万円、取扱人数が3.4%減の238万8355人。外国人旅行の取扱人数は増加傾向を示したものの、それ以外は取扱額・人数ともに前年比減で推移。海外旅行は人数が約1割減となったが、金額は微減にとどまる結果となった。

方面別の全体傾向

旅行会社へのヒアリングによれば、海外旅行は前月同様に特に韓国の取り扱いが好調。外国人旅行の取り扱い額は、おもに欧米豪を中心に個人旅行が好調だった。国内旅行は団体旅行が好調だったものの、個人の企画旅行が低調。特に沖縄が不調だったことで微減となっている。

※2018年4月より、同統計の対象となるJTBグループは集計値を25社合計から12社合計に変更。KNT-CTホールディングスは11社合計から13社計に変更した。そのほか、エボラブルアジア(エアトリ=旧DeNAトラベル含む4社計)とビッグホリデーが新たに追加。2018年6月は楽天の数値が未公表で、前月までより1社少ない49社が調査対象となっている。なお、「外国人旅行」は日本の旅行会社によるインバウンド旅行を指している。

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