【図解】訪日外国人数、2019年9月は5.2%増の227万人、韓国は6割減、ラグビーW杯で欧米豪市場が好調 ―日本政府観光局(速報)

日本政府観光局(JNTO)によると、2019年9月の訪日外国人数(推計値)は、前年比5.2%増の227万3000人となった。JNTOはプラス要素について、9月に開幕したラグビーワールドカップ2019により、出場国の多い欧米豪の訪日客数が7万7000人増えたと説明。また、25.5%増の中国(81万9100人)や東南アジア市場が引き続き堅調に推移していることも、増加要因になったとしている。

ただし、2018年9月は関西空港が冠水した台風21号や北海道胆振東部地震が発生した影響で5.3%減の216万人に減少しており、この反動が今月のプラス要因になったとも指摘。今月の数値を2年前の2017年9月(228万406人)と比べると下回っている。

全体の減少に影響したのは韓国で、58.1%減の20万1200人と約6割減にまで低迷。JNTOが発表する20市場で唯一、前年割れの市場となった。昨年9月の韓国市場は、北海道の地震の影響で前年比13.9%減の47万9733人と2ケタ減になっており、今年9月の数値は実際には6割減以上のインパクトがあるといえそうだ。他の市場が2ケタ増の推移が多いなかで、改めてインバウンド市場に占める韓国の影響の大きさが示された。

このほか、市場別ではラグビーワールドカップ大会に3チームが出場する英国が84.4%増の4万9600人と大幅に増加し、単月の過去最高を記録。フィリピン(52.5%増の3万7800人)、ベトナム(30.9%増の3万8300人)や新規路線の就航もあった豪州(24.4%増の6万500人)など計17市場が、9月として過去最高となった。

市場シェアでは、東アジアが韓国の減少を受けて、前年の73.5%から68.3%に縮小。代わりに、欧米豪が12.7%増から15.4%増へと拡大した。

訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可JNTO:報道資料より

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