国連世界観光機関、「緊急時に海外旅行者を支援する行動」案を発表、コロナ対策で加盟92カ国が共同歩調

国連世界観光機関(UNWTO)加盟の92カ国が、旅行者保護に向けた国際規約を策定する議論を行う会議で、共通のフレームワークを通じて旅行者の旅行に対する自信を取り戻すために具体的なプランを進めることで合意した。今後、国際規約の策定に向けて、民間セクターや欧州委員会も含めた国際組織は、ポストコロナ時代において、すべての観光関係者がより公正でバランスの取れた責任を共有するために、前例のない共同歩調をとっていくとしている。

この会議に先立ち、UNWTOは、旅行者保護に求められる国際規約のたたき台として、「緊急時に海外旅行者を支援するために推奨される行動」を発表した。

そのなかで、具体的な行動として以下を提案している。

  • 緊急時において旅行者を支援するために、緊急時対応計画や調整に向けての手順を作成し、観光関連者への教育を強化することで、起こりうる混乱を避けること。
  • 旅行者に向けてリアルタイムに情報を提供すること。
  • 各国政府と観光事業者との国際的な協力関係を構築すること。
  • 各国政府と旅行業および宿泊施設との間でより密接な協力を構築すること。
  • 旅行者の帰国を効果的に手助けすること。

国際規約策は、2021年末にマラケシュで開催されるUNWTO年次総会に提出され、加盟国から承認を得る予定。

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