コロナ禍の年末年始の旅行、「行かない」が85%、短期化で「1泊2日」が最多、「安近短」旅行に

JTBは、年末年始(2020年12月23日~2021年1月3日)に1泊以上の旅行に出かける人の意識調査を実施し、その結果を発表した。コロナ禍の今年は、旅行を取り巻く環境が流動的として、例年恒例の旅行者数(推計)の発表は行なわず、旅行トレンドとして発表した。

11月中旬に実施したアンケート調査によると、年末年始期間中に帰省を含む旅行に「行く」と回答した人は、「行く(7.9%)」と「たぶん行く(6.9%)」をあわせ14.8%で、昨年より5.2ポイント減少。一方、「行かない」との回答した人は、「行かない(66.7%)」と「たぶん行かない(18.4%)」をあわせて85.1%となり、昨年より5.0ポイント増加した。特に「行かない」が前年より7.8ポイントと大幅に増加した。

発表資料より

また、年末年始に旅行に行くと回答した人の旅行内容は、日数は「1泊2日(30.8%)」、「2泊3日(25.2%)」の順に多く、短期化傾向に。旅行先は「関東(21.6%)」「近畿(16.3%)」の順で居住地近郊が多く、同行者は「家族連れ(61.6%)」が最多。「ひとり(20.7%)」も昨年より3.7ポイント増加した。一人当たりの旅行費用は「1万円~2万円未満(23.3%)」に次いで、「1万円未満(21.5%)」が2番目に順位を上げた。

さらに、利用交通機関は「乗用車(56.3%)」が3.6ポイント増で最多。利用宿泊施設では「旅館・ホテル・民宿・ペンション(56.5%)」が2.5ポイント増となった一方、「夫や妻の実家(24.0%)」は3.9ポイント減少した。

発表資料より

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アンケート結果では、今年の年末年始は近場に短い期間で、乗用車で行く費用を抑えた旅行が多勢。さらに、利用宿泊施設選びでは実家や近所への配慮もみられた。これらを踏まえJTBでは、感染防止意識が強い「安心安全・近場/近い関係・短期間」で旅行をする「新常態の“安近短”旅行」が、今年の特徴だと発表した。

GoToトラベルによる旅行動機や行動への影響については、「影響していない」が61.8%に上ったものの、「例年旅行しないが、今年は旅行する(19.2%)」と新しい客層を動かす要因になったほか、「宿泊先を実家から宿泊施設に変更(8.8%)」「帰省をやめて別の場所へ旅行(8.6%)」など、実家を避けて宿泊施設を利用するケースが増加したのも、今年の特徴だと指摘する。

発表資料より

JTBの予約、11月下旬から取り消し増加

JTBによると、GoToトラベルの後押しで宿泊・国内企画商品の予約は例年より早く動き、好調に推移をしていた。しかし、感染拡大によって11月下旬からキャンセルが増加。12月7日時点現在で、前年を10%下回る状況に低下した。ただし、1月4日以降の予約は前年並みの推移で、居住地域内や近隣エリアなど車でアクセスできる温泉地や自然・景勝地の高級小規模旅館、リゾートホテルが好調だという。

なお、前出のアンケートでは、年末年始に旅行に行くと回答した人に、「コロナ禍の旅行で特別に考慮すること」も質問した。すると「家族・親族や親しい友人以外には会わない(34.2%)」、「公共交通機関を使わずに、自家用車やレンタカーを使う(30.6%)」「少人数の旅行に留める(24.1%)」「人が多数移動する時間を避ける(20.7%)」など、感染拡大防止を意識した旅行先や行動を検討している姿がうかがえた。

アンケートは、2020年11月17日~19日の3日間、全国15歳~79歳の男女2万人を対象に実施。このうち、年末年始期間に「旅行に行く/たぶん行く」と回答した1697人日本調査を実施した。

発表資料より

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