英国、ロンドン空港にワクチン接種者の入国専用レーン、混雑緩和で、国際認証された証明書の保有者対象に実証実験

英国のブリティッシュ・エアウェイズ、ヴァージン・アトランティック航空、ヒースロー空港(ロンドン)は、共同でワクチン接種完了者の英国入国手続きを簡素化する実証実験を始めた。英国政府は、指定低リスク国から入国するワクチン接種完了者について、隔離免除の検討を進めているところ。

実証実験の対象は、アテネ、ロサンゼルス、西インド諸島のモンテゴ・ベイ、ニューヨーク発の指定フライトで行われる。入国時のワクチン接種証明書提示を円滑に進めることで、空港での混雑を避けるのが狙い。この実証実験への参加者向けには、入国時に専用到着レーンを設ける。

IATAトラベルパスなど国際的に認証されたワクチン接種証明書が対象となり、このほかNHSアプリ、CDCカード、米国の各州が発行するデジタル証明、EUデジタル証明なども含まれる。また、ブリティッシュ・エアウェイズは、VeriFlyアプリ、ヴァージン・アトランティックは、デルタ航空と共同開発したTrustAssureの証明アプリも受け付ける。

欧州ではすでに、フランス、ドイツ、ギリシャ、ポルトガル、キプロス、マルタが、ワクチン接種完了者の隔離なし入国を認めており、英国はこの対応では遅れを取っていた。

英国政府は、経済立て直しに向けて、入国制限の緩和を検討しており、7月19日までにはワクチン接種完了者の隔離免除措置を導入する見込み。

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