ドイツ観光局、市場回復に向けてデジタルマーケティング強化、中小規模の事業者向け投資も、連邦政府は1000万ユーロの追加予算

ドイツ観光局(DZT)は、リアルタイム観光情報の提供とコロナ後の訪問意欲の喚起を目的としたデジタルマーケティングを中心に観光回復戦略を進めている。ドイツ連邦経済エネルギー省は、この施策に対して2021年の追加予算として1000万ユーロ(約13.2億円)を支出。DZTは、この予算を、中小規模の旅行業者向けの投資として、オープンデータフォーマットを活用した近隣諸国向けのキャンペーン強化に充てている。

具体的には、DZTは、市場調査の結果をもとに、都市と郊外でのサステイナブル体験、文化の多様性、伝統と慣習、ウェルネスと健康増進といったテーマでマーケティング活動を展開。中小企業向けの情報発信、旅行者とのコミュニケーションなどではソーシャルメディアを積極活用していく。

DZTのペトラ・へードルファーCEOは、「AIデータを活用したパーソナライゼーションサービス、旅行者へのリアルタイム情報提供、言語アシスタント、チャットボットの活用など、目的に応じた海外マーケティングには、適切なテクノロジーの活用なしにはもはや考えられない」とし、デジタル戦略を最優先で進める考えを示している。

※ユーロ円換算は1ユーロ132円でトラベルボイス編集部が算出

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