米エクスペディア、宿泊の予約数・売上高が過去最高に、2022年通期の売上高は36%増で黒字転換

エクスペディア・グループは、2022年通期(1~12月)の営業実績を発表した。ビジネスモデルとテクノロジープラットフォームの変革を実施するなか、第4四半期は世界的な悪天候の影響を受けたものの、通期では過去最高の宿泊予約数および宿泊収入を記録。売上高は前年比36%増の116億7000万ドル(約1.5兆円)、当期損益は前年の2億7000万ドル(約356億円)の損失から3億5200万ドル(約465億円)の利益に大幅に改善した。

また、調整後EBITDAは23億5000万ドル(約3100億円)と過去最高を記録した。

同グループのピーター・カーン副会長兼CEOは、「今年初頭と比べると、旅行需要は力強くなっており、第4四半期以外では旺盛な旅行需要が続いている」と2022年を振り返っている。

2022年通期の総宿泊予約数は同26%増の3億1200万泊、総予約額は同31%増の950億500万ドル(約12.5兆円)となった。

部門別の売上高は、旅行比較「トリバゴ」を除いたエクスペディア・グループが同36%増の112億9000万ドル(約1.49兆円)。そのうち、リテールが同28%増の87億4000万ドル(約1.2兆円)、BtoBが同74%増の25億4600万ドル(約3361億円)。トリバゴは同33%増の5億6000万ドル(約739億円)。

また、プロダクト・サービス別の売上高では、宿泊が全体の77%を占め、同38%増の89億500万ドル(約1.2兆円)。航空は同43%増の3億6000万ドル(約475億円)。広告メディアは同29%増の7億7700万ドル(約1026億円)。

第4四半期の売上高は前年同期比15%増の26億1800万ドル(約3456億円)、当期利益は同36%減の1億7700万ドル(約234億円)。プロダクト・サービス別の売上高は、宿泊が同18%増の20億1400万ドル(約2658億円)。宿泊日数が前年同期比19%増、1日平均宿泊単価(ADR)が3%増となったことから、売上高増となった。航空は同44%増の9300万ドル(約12億円)、広告メディアは同15%増の1億7600万ドル(約232億円)。

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