Trip.com、2022年通期は黒字達成、2023年に入り中国発の海外旅行が急速に回復

世界大手オンライン旅行トリップ・ドットコム・グループ(Trip.com)は、2022年度第4四半期(2022年10月~12月)および通期の営業実績を発表した。第4四半期では、国内市場は新型コロナの影響を引き続き受けたものの、国際市場では各国の水際対策緩和によって順調に回復。グローバルのアウトバウンド市場で、航空券予約は前年同期比200%以上、ホテル予約は同140%の増加となった。

同社のジェーン・スンCEOは「2022年は世界の旅行業界にとってターニングポイントとなった年。第4四半期では、欧州と米国の市場は正常化に向けてさらに前進し、アジア市場は急速に回復ペースを上げた。中国でも旅行制限と検疫要件の大部分が12月に解除され、2023年に入り中国発のアウトバウンド旅行も急速に回復している」と市場動向を説明した。

第4四半期の売上高は同7%増の50億人民元(約1000億円)となり、前年同期の8億3400万人民元(約167億円)の損失から21億人民元(約420億円)の純利益を計上した。

これにより、通期の売上高は、前年同期とほぼ同じ200億人民元(約4000億円)を確保。部門別を見ると、宿泊予約は、第4四半期に中国国内で再び新型コロナの感染が広がった影響で、同9%減の74億人民元(約1480億円)。交通チケットは、同20%増の83億人民元(約1660億円)。パッケージツアーは、同28%減の7億9700万人民元(約159億円)。法人旅行が同20%減の11億人民元(約220億円)。

最終的に、各経費を削減したことから、前年度の5億5500万人民元(約111億円)の損失から14億人民元(約280億円)の純利益に転換した。

※人民元円換算は1人民元20円でトラベルボイス編集部が算出

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