富士急、富士山エリアの観光インフラを強化、世界水準の高級リゾート化、域内交通の拡充へ

富士急グループは、富士山・富士五湖エリアを中心に、ラグジュアリービジネス展開、域内交通の整備を強化する。富士急行がPlan・Do・See(PDS)社とラグジュアリービジネス推進で連携協定を締結したのに加え、富士急行、富士百貨店、タイムズモビリティの3社は、ご当地カーシェアリングの展開に向け、「富士急カーシェア」事業における業務提携に関する基本契約を締結した。

富士急行と国内外でホテル・レストラン・バンケットを展開するPDS社との提携では、富士山の眺望で人気の山中湖周辺を、富士急の既存アセット中心にラグジュアリーリゾートへと進化させるビジネス開発を展開する。また、富士山エリアの遊休土地を活用したリゾート開発を進める。グローバル水準の体験型・高付加価値施設を開発することで、訪日外国人、富裕層の取り込みを図りたい考えだ。

将来的には富士山エリアをモデルケースとしたノウハウを活用し、日本全国のリゾート地の再生コンサルティング事業への展開も視野に入れる。

また、「富士急カーシェア」については、富士急行線沿線を中心とした富士五湖エリアに、カーシェアリングサービス「タイムズカー」の車両を配備。鉄道や高速バス停留所からの交通を拡充する。

具体的には富士五湖エリアの景勝地、箱根や熱海など公共交通機関だけでは困難なエリア間の移動をスムーズにし、回遊性の向上を図る。富士急行線・高速バスと「富士急カーシェア」を組み合わせる移動でクルマの走行距離が減ることで、環境負荷低減への貢献も期待する。第1弾として、7月1日から富士急行線の河口湖駅、富士急ハイランド駅、富士山駅の周辺に3ステーション、8台のクルマを配備、サービスを開始した。ステーション数は順次拡大する。

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