ネパール政府、エベレスト登山料を大幅値上げか、登山経験の証明も議論、今年の申請はすでに2024年越え

写真:dpa(ロイター通信)

ネパール政府は、2025年9月1日から、エベレストのへの入山許可料を現在の1万1000ドル(約160万円)から1万5000ドル(約218万円)へ値上げする案を検討している。これを受けて、登山申請が殺到。例年ピークとなる5月上旬を前に、4月の段階で許可発行数は2024年の実績を上回ったという。

ネパール観光文化民間航空省観光局の統計によると、4月下旬時点で、52カ国からの申請者に427件の許可証が発行された。昨年は合計421件だった。現在も許可申請が続いている。

現在、議会では、値上げに加えて、過去に7000メートル級の山に登頂したことがあるかどうか証明することを義務付ける案についても話し合いがおこなわれている。この新法が成立するかどうかは現時点では不透明だ。

登山家が支払う登山料や、その他の経費は、ネパールにとって重要な外貨獲得源。統計によると、現在、米国からの登山者が82人と最も多く、次いでインドが74人、中国が60人、英国が28人、ロシアが23人、ブラジルが16人、ウクライナ、日本、オーストラリアがそれぞれ12人となっている。

エベレストはネパールと中国のチベット自治区の国境にまたがっており、どちら側からも登頂可能。1953年の初登頂以来、これまでに1万2000回以上の登頂が記録されている。

※ドル円換算は1ドル145円でトラベルボイス編集部が算出

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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