
国内向けに非日常体験を提供する予約サイト「Otonami(おとなみ)」とインバウンド向けの体験を提供する「Wabunka(わぶんか)」を展開するJ-CAT社は、総額11.3億円の資金調達を実施した。同社は、今回の資金調達を機に単体の体験商品の販売だけでなく、宿泊予約、宿泊と交通を含むパッケージツアー、地域に特化した旅行商品や交流を提供するDMC事業の展開に舵を切る。
今回の資金調達は、三井住友海上キャピタルをリードインベスターとして、5社が追加出資、第三者割当増資を引き受けた。さらに、日本政策金融公庫(JFC)、商工中金、三菱UFJ銀行からの借入も実施した。累計資金調達額は18.3億円。
J-CATはデジタルプラットフォームと観光コンテンツの魅力を伝えるクリエイティビティを活用しながら、日本の伝統文化や地域固有の魅力、現代的価値観と融合したコンテンツなど日本ならではの価値を体験として提供。また、高級ホテルのコンシェルジュを通じて通訳ガイドの派遣や富裕層向けコンテンツの提供、ホテル内イベントの企画・運営もおこなっている。
これまでの国内累計体験人数は10万人。国内向け「Otonami」では2025年4月時点で約450の体験プランを提供している。また、インバウンド向け「Wabunka」では、約300プランを提供し、毎月約20の新規プランを追加している。