エクスペディア、BtoBソリューションを拡充、次世代APIや広告配信、生成AIでリールから旅行プラン提案も

OTAエクスペディア・グループは、B2Bテクノロジープラットフォームを大幅に拡充する。同社のB2B事業は、コロナ後に拡大を続けており、2024 年には世界中で1億3500万室泊以上を提供。今後も、機能拡充などを図りさらなる拡大を目指している。

自社ブランドとしてエクスペディアの在庫を販売することができる「プライベート・レーベル・ソリュション」では、次世代 APIの導入を試験的に開始した。レンタカーAPIは、世界190の国と地域で、110 以上のブランドの車両在庫にアクセスが可能。アクティビティAPIは、世界17万件以上の体験型アクティビティと接続する。保険APIは、旅行代理店向け予約プラットフォーム「Expedia TAAP」で試験的に導入。航空APIは、航空券と宿泊、レンタカーを一括で予約できるシームレスな統合が可能となる。

さらに、新たな予約管理APIも提供。接続(Connectivity)パートナーを通じて、ホテル事業者がより付加価値の高い業務に集中できるように支援する。予約の管理、データ回復、支払いの簡素化、宿泊者の体験の向上を自社のソフトウェアシステム内で行えるようになる。同社によると、パートナー企業は、手作業で行っている年間 800万時間、1 億2000ドルに相当する運用コストの削減が期待できるという。

このほか、旅行広告主向けのソリューション「エクスペディア・グループ・アドバタイジング(旧 Media Solutions)」もアップグレード。エクスペディア・グループのファーストパーティデータを活用し、エクスペディア・グループのサイト外でもより精緻にターゲットすることが可能。新たなクリエイティブおよびオフサイトソリューションに加えて、広告パートナー向けの新しいロイヤルティ・プログラムも発表した。

生成AIで新機能、リールからカスタマイズされた旅程提案

また、生成AIを活用した新たな検索体験の提供をおこなう第1弾としてInstagramのリールをもとに旅行者一人ひとりに合わせた旅行プランを提案する新AI機能「Expedia Trip Matching」を6月初旬に立ち上げる。

「Expedia Trip Matching」は、フォローしているクリエイターや話題のショート動画など、公開されている旅行関連のリールをエクスペディアにシェアするだけで、その動画に基づいてカスタマイズされた旅程や目的地のアイデア、旅行のヒントを受け取ることができる。

Expedia Trip Matching(報道資料より)

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