
バルセロナを州都とするスペインのカタルーニャ州は「世界ガストロノミー地域(World Region of Gastronomy 2025)」に選ばれたことを記念し、都内で同州の豊かな食に基づくガストロノミーと観光をアピールするイベント「Tasty Catalonia World Tour」を開催した。
「世界ガストロノミー地域」とは、地域の食文化や観光資源の保護・促進に取り組む非営利組織「IGCAT(International Institute of Gastronomy, Culture, Arts and Tourism」(国際ガストロノミー・文化・芸術・観光研究所)による表彰。カタルーニャ州が同賞に選出されるのは、今回が初めて。
カタルーニャ州政府のサルバドール・イリャ首相は、同賞に選出されたことについて、同州にはミシュラン星付きレストランから地元の食堂、長い歴史のある家族経営のレストランなどがあり、「多様な食の担い手によって築かれた、独自のガストロノミー文化の成果」と説明。「料理は文化を伝える最良の手段であり、旅の記憶に深く残る共通言語だ」と話し、食を通じた文化の発信と、観光・経済・人材交流を深化させる考えを示した。
イベント当日は、国内外の旅行・食品・レストランなどの関係者が約250名集まり、カタルーニャ州を代表する2人のシェフ、カルメ・ルスカイェーダ氏とジョアン・ロカ氏の監修による特別メニューを提供した。
なお、カタルーニャ州ではガストロノミー関連産業がGDPの約2割を占め、同州の経済を牽引する産業になっているという。
2人のシェフによるトークセッションも
シェフによる実演も実施された