トランプ大統領、米国の国立公園で外国人の入場料値上げを要求、増収分は保全活動や維持管理費に

写真:ロイター通信

米国のトランプ大統領は2025年7月3日、米国内の国立公園の外国人観光客向け入場料を引き上げることを求める大統領令に署名した。

ホワイトハウスは、外国人観光客からの入場料引き上げによって得られる追加収入のうち数億ドルは、国立公園の保全活動や維持管理プロジェクトに充当されるとの声明を出した。

この大統領令は、国立公園局を管轄する内務省に向けた指示だが、引き上げ額や導入時期については明らかにしていない。また、国立公園局に対して、米国居住者が外国人観光客よりも優先的に国立公園に入場できるようにすることを指示した。

声明では、米国市民は現在、国立公園の運営費用を賄うために、実質的に外国人観光客よりも多くの費用を支払っているとしている。

一方、トランプ大統領は、2026年度の国立公園局予算を10億ドル(約1140億円)以上削減することを提案しているところ。これが実現すれば、前年度予算の3分の1以上が削減されることになる。すでに、大規模な連邦職員の削減によって、全国の国立公園では職員不足が起こっている。

※ドル円換算は1ドル144円でトラベルボイス編集部が算出

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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