世界14カ国の生活者調査、生成AIは「良き友人」との回答が36%、購買に大きな影響、新たなインフルエンサーに

アクセンチュアは、日本を含む世界14か国1万8000人の生活者を対象に、AIと生活者との関わりを調査した。この調査は、AIの導入が生活者とブランドの関係をどのように再構築しているか、AIが購買行動に加えてブランドに対する認識や選好、関わり方にどのような影響を与えるかを明らかにするもの。

その結果によると、72%が、ChatGPTなどの独立した生成AIツール、ソーシャルメディアやオンライン検索で生成AIを活用していると回答した。

プライベートまたは仕事で週に1回以上、生成AIツールを使用するアクティブ生成AIユーザーのうち、3人に1人以上(36%)が、生成AIを「良き友人」と考えていることもわかった。また、アクティブ生成AIユーザーの93%が、AIに自己成長の目標について助言を求めることを検討、または、すでに求めたことがあると回答した。

このほか、回答者の半数以上(55%)が、生成AIの支援を受けて購入意思を決定。アクティブ生成AIユーザーにとっては、実店舗に次いで2番目に多く利用されている商品推奨情報源となっていることもわかった。

同社シニア・マネジング・ディレクター兼消費財・サービス業界プラクティスのグローバル・リードであるオリバー・ライト氏は、「生活者がAIとの間に感情的な絆を築いていることから、生活者のAIによる購入決定傾向が予想以上に速く進んでいる。小売業者やブランドは今、生成AIに加え、エージェント型AIも活用する新たな転換点を迎えている」とコメント。

また、グローバル小売部門を統括するシニア・マネジング・ディレクターのジル・スタンディッシュ氏は「今や大規模言語モデル(LLM)が新たなインフルエンサーとなり、商品のレコメンドを通じて購買決定を促すようになっている。『検索エンジン最適化(SEO)』から『ジェネレーティブエンジン最適化(GEO)』の時代へと移行している」と分析している。

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