欧州最大の運輸系環境NGO「Transport & Environment (T&E)」は、イラン戦争による世界的な石油供給の混乱によって、欧州発の長距離便の運賃が今後さらに上昇する可能性が高いと明らかにした。
T&Eによると、ジェット燃料価格の高騰によって、欧州発の長距離便では乗客1人あたり平均88ユーロ(約1万6500円)、欧州域内便では29ユーロ(約5400円)の燃料費が増加した。これは、4月16日時点の価格と、米国とイスラエルがイランとの戦争を開始した2月28日直前の価格を比較したものだ。
また、T&Eの分析によると、バルセロナ発ベルリン行きのジェット燃料費は乗客1人あたり26ユーロ(約4860円)、パリ発ニューヨーク行きの長距離便では129ユーロ(約2万4100円)増加すると推定されている。
イラン戦争の勃発降、ジェット燃料価格は1バレル100ドルをはるかに超える水準まで高騰している。欧州連合(EU)は、限られたジェット燃料供給を管理するためのガイドラインを4月22日に発表する予定だ。
T&Eは、燃料価格高騰による追加コストは、EUの気候変動対策に伴うコストをはるかに上回るとの試算結果を示した。
航空会社は、2030年までに合成グリーンジェット燃料(次世代SAF)の使用を義務付ける気候変動対策や、今後導入される炭素価格設定規則の見直しなど、EUの気候変動対策の一部撤回を求めている。
※ユーロ円換算は1ユーロ187円でトラベルボイス編集部が算出
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