仏パリのポン・ヌフ橋に巨大な没入型アート作品、人工洞窟で五感を刺激する仕掛け、AR体験も

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写真:AP通信

パリのポン・ヌフ橋で、フランスのストリートアーティストJR(通称「フランスのバンクシー」)によるインスタレーション作品「ポン・ヌフ・ケーブ」が2026年6月28日まで公開された。

プリントされた布でポン・ヌフ橋を覆ったこの作品の高さは、セーヌ川から約18メートル。人工の洞窟に足を踏み入れると、洞窟の写真が照らされた暗い通路が広がり、かすかな音響が響く。この作品の特徴は、その香りだ。

嗅覚専門家のサラ・ブアス氏が、ジオスミンとイソボルネオールという、乾いた土に雨が降った時に放出される香りに関連する化合物をもとに、2種類の変化する香りを作り出した。橋を渡るにつれて香りは変化。最初は湿った土とミネラルの湿り気、次に温かみのある、スモーキーでかすかに動物的な香りが漂う。

洞窟内に響く音響も印象的だ。フランスのエレクトロニック・デュオ「ダフト・パンク」の元メンバーであるトーマ・バンガルターが手掛けた風の音、反響音、脈動音で洞窟内は満たされた。

JRの作品は、1607年に完成した橋に、鼻、耳、そして足を通して感じる新たな体験を生み出した。この作品は、1985年にポン・ヌフを淡い金色の布で包み込み、約300万人の来場者を集めたクリストとジャンヌ=クロードへのオマージュでもある。

さらに、洞窟内ではテクノロジー企業Snapと共同開発したAR体験をスマートフォンで提供。デジタルで描かれたコウモリが洞窟の中を光の軌跡を描き、通り過ぎる人々の姿は幽玄な痕跡を残し、ダンサーが空間に姿を現した。

作品の展示が終わり、素材は再利用またはリサイクルされる予定だ。

※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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