日本観光振興協会と日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は、2026年9月24~27日に東京ビッグサイトで開催する「ツーリズムEXPOジャパン(TEJ)2026」の概要を発表した。「進化する旅のカタチ」をテーマに、展示商談会とTEJカンファレンス、交流事業、顕彰事業の主要4事業と、訪日インバウンド商談会「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート(VJTM)2026」、「トラベルソリューション展2026」を同時開催。4日間で18万人の来場を見込む。
展示商談会は、ゴールデンウィーク頃には出展枠がすべて埋まるほどの申し込みがあった。今年は東京ビッグサイトの改修工事により、会場スペースが例年の約8割程度に縮小となるが、総小間数は目標を上回る1300小間超に拡大。一時は30団体超のキャンセル待ちもあったが、出展できるように調整した。
特に今年は、海外からの出展が伸び、70以上の国・地域が参加。出展枠全体の約4割を占めた。今年からTEJ実行委員長を務めるJATA副会長の山北栄二郎氏は「日本の海外旅行市場に対する期待が高まっていることを感じている」と話し、イベント成功への意欲を示した。
海外では、マレーシアが「マレーシア観光年2026」にあわせた特別ブースを展開。ポルトガルも22団体が参加する。また、バヌアツ、パプアニューギニア、スウェーデンが再出展するほか、モロッコ、エジプト、メキシコ、南アフリカは、規模を従来の1.5~2倍に拡大する。
国内からは46都道府県が出展。厳島神社が世界遺産登録30周年を迎える広島県が出展を拡大するほか、2027年春に開業予定の「動き出す浮世絵ミュージアムGINZA」が初出展する。
また、従来の特集エリアは、今年から「TEJコレクション」として再編。特集テーマに、ウェルネスツーリズムとガストロノミーツーリズムを追加した。
BtoBの商談機能も強化する。登録バイヤー数は前年目標比110%となる600人、事前アポイント件数は6200件を目指す。今年もMICE・教育旅行のネットワーキング企画を実施するほか、同分野のバイヤー向け特別セミナーも開催する。
日本観光振興協会理事長の最明仁氏は「充実した商談ができる環境を整える」と述べ、具体的なビジネスにつながる場としての機能を高めていく考えを示した。商談会ではセラーとバイヤーに対し、マッチングのリコメンド機能を提供し、事前登録を勧めている。
国際会議は2部制に、芸人パックンがモデレーターに
TEJカンファレンスでは、基調講演と「第9回TEJ観光大臣会合」について、それぞれ2部制で開催する。このうち、観光大臣会合では、テーマを「サステナブルツーリズムの先へ―再生型ツーリズムへの投資戦略」に設定。第1部では約10カ国の観光大臣とUNツーリズム、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)の代表者が各国の事例を紹介する。それを受け、第2部は「世界観光リーダー会合」とし、世界の観光機関や主催団体の代表によるパネルディスカッションを実施する。
ディスカッションのモデレーターは、TVコメンテーターなどでも活躍する芸人、パトリック・ハーラン氏が務める。山北氏は「学び、そして楽しめるカンファレンスを目指す」と説明した。
VJTMは過去最多規模へ、公式キャラも誕生
訪日旅行の商談会「VISIT JAPANトラベル&MICEマート(VJTM)2026」は9月24~26日まで、東京ビッグサイト西展示棟1ホールで開催。海外から約280社のバイヤー、国内から約350団体のセラーが参加し、約7000件の商談を見込む。国内セラー向けに、昨年から開始した1.5日間の参加枠を拡充し、参加団体は前年比で約30団体増加。総参加者数はコロナ禍以降で最多となる見通しだ。
また、商談会後のFAMトリップは、レジャー向けとMICE向けの計12コースを設定し、約230人が参加する予定。東日本を中心に、ガストロノミーツーリズムやGREEN×EXPO 2027、文化体験などを紹介する。
JNTO理事長の蒲生篤実氏は「地域の文化や自然、暮らしにも触れてもらうことで、訪日旅行市場の質的向上と地方誘客の拡大を図りたい」と説明。上質な訪日旅行の商品造成と販売につなげていく考えを示した。
このほか、TEJ初となる公式キャラクター「ハシビリョコウ」も設定。世界で最も動かない鳥「ハシビロコウ」をモチーフに「動かない鳥が動いてでも行きたくなる旅の魅力」を表現した。会場では、その愛嬌ある姿を描いた公式グッズを販売し、盛り上げていく予定だ。また、入場券では、ゆりかもめとリンクティビティの協力のもと、1日乗車券と入場券を組みあわせたセット券を販売。沿線の魅力とあわせたTEJの楽しみ方を提案する。

