スペイン人の訪日旅行、希望9割も経験者は3.5%、一緒に訪れたい国は「タイ」が最多

地中海マーケティング研究所が2014年2月にスペインで実施した「日本への旅行に関する意識調査」によると、日本への旅行経験をした人は3.5%だった。2013年11月の調査では回答者の9割以上が日本への旅行を希望していたが、実際の旅行経験は少数で、アジアへの旅行でさえも「行ったことがない」が64.6%以上と過半数が未経験。国別では中国(12.0%)を除き、タイ(8.6%)、香港(5.3%)、日本(3.5%)の順で、中国以外は一桁の結果となった。

また、「日本に旅行をする場合、一緒に訪れたいアジアの国」はタイが24.4%と多く、次いで日本のみ(21.2%)、中国(19.4%)、香港(15.0%)、韓国(7.2%)、シンガポール(6.9%)と続く。せっかく日本に来るなら、他のアジアの国も合わせてという意向も多いようだ。タイと日本のみの観光は女性の希望が高く、男性は中国や香港、韓国との組み合わせの希望が多かったという。

「日本に旅行する場合、楽しみたいこと」は、「歴史的・伝統的な文化体験」が62.1%と圧倒的に高く、次いで「自然・四季・田舎風景や体験」(29.5%)、「食事(主に日本食)」(29.2%)が続く。ただし、「食事」と「現地(日本人)との交流体験」は、女性の希望が男性よりも高かった。

一方、「日本への旅行阻害要因」では「滞在費用が高い(宿泊・食事等)」(54.9%)、「航空券の料金が高い」(38.2%)、「言葉に困りそう」(33.1%)で、旅行費用と言語が阻害要因となっていることが判明した。また、その他の項目で9人が原発事故をあげた。

調査は2014年2月21日~27日まで、スペイン全国の15~70歳の男女1010人にインターネットで実施した。

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