訪日外国人のショッピング行動比較、英語圏は「たまたま見つけて」、中国語圏は「ネットで事前に調べて」 -あとらす二十一調査

あとらす二十一は、訪日旅行者のショッピングにおける情報収集や店舗選択の実態把握を目的に「訪日外国人の買い物・食事・観光に関するアンケート調査」を実施した。英語圏と中国語繁体字圏、中国語簡体字圏に絞って実施したもの。

これによると、英語圏の外国人が店を選んだ理由は「特に理由はない」(70%)が最も多く、「ホテル・現在地から近い」(43%)、「値段が安い・セールをやっている」(35%)など、店よりも欲しいものが売っていれば買う傾向が高い。店を見つけた手段も、「街歩き中に見つけた」(83%)が圧倒的で、あとらす二十一ではたまたま見つけた店に気に入った商品があったので購入したという行動が想定されるという。

あとらす二十一資料より

一方、台湾や香港からの旅行者が多い中国語繁体字圏の旅行者は、店を選んだ理由は「インターネットでのクチコミが良い」(20%)、「知人のクチコミが良い」(16%)で、店を見つけた手段も「検索エンジンで調べた」(39%)が「街歩き中に見つけた」(27%)を上回った。訪日経験も多く、個人旅行が増加している中国語繁体字圏では、事前に欲しい商品の情報と販売店を調べて来日するケースが増えているようだ。

あとらす二十一資料より

中国本土からの旅行者が多い中国語簡体字圏の旅行者は個人旅行と団体ツアーで異なり、個人旅行者は中国語繁体字圏と同様の動向だ。団体ツアーの人が店を選んだ理由は「知人のクチコミが良い」(14%)、「免税がある」(12%)、「品揃えが多い」(11%)が上位3位。店を見つけた手段も「ツアーコンダクターが教えてくれた」(24%)が最も多く、ツアー参加者と個人旅行参加者で、行動パターンが2極化していることがうかがえる。

調査は2014年7月15日~7月31日にまで、10~60代の訪日外国人の男女を対象に実施。英語圏が201名、中国語圏が203名。回答者の国籍・地域は、アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、中国、台湾、香港など。

(トラベルボイス編集部)

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