世界で高まるレジャー旅行への意欲、5か国でコロナ前を上回る、一方で日本人の慎重姿勢も浮き彫りに

トリップアドバイザーは、2022年の旅行意識を調査したレポート「2022年の旅行動向:今後の展望」を発表した。これは、第三者調査機関であるIpsos MORIが米国、英国、オーストラリア、シンガポール、日本の5か国を対象に2021年11月に実施したもの。

調査結果によると、2022年にレジャー目的で旅行する可能性があると回答した人は、5カ国すべてでパンデミック前の2019年を上回る結果となった。しかし、日本でのレジャー旅行意欲は51%で、2019年と比較して5ポイント増加したものの、英国の78%、米国の71%、シンガホールの82%、オーストラリアの72%と比べて低い結果となった。

また、日本を除くほとんどの国で回答者の多くがレジャー目的で海外旅行を計画していることも分かった。日本では、2022年に国内旅行をする可能性が高いと回答した人が50%だったのに対し、海外旅行をする可能性が高いと回答した人は10%にとどまった。他国を見ると、シンガポールは53%、英国は48%、米国は29%、オーストラリアは38%と日本を大きく上回った。

2022年の平均旅行支出額については、2019年の比較で米国では29%、オーストラリアでは16%、シンガホールでは7%増加すると見込まれている一方、日本は30%減少との結果になった。

旅行先については、今後の旅行計画で「行ったことのない場所を訪れる」ことを考えるとの回答は、米国で75%、オーストラリアで74%、シンがボールで73%、英国で70%と4カ国で70%を超えた一方で、日本は59%にとどまった。

「現地ならではの体験」に浸れる目的地を選ぶと回答したのは、シンガポールで44%、オーストラリアで38%、米国と英国でそれぞれ34%。日本では25%で、最も低い割合となった。感染拡大前よりもガイド付き文化アクティビティをより多く行うと答えた人の割合は、5か国のそれぞれ10人に2人だったが、日本は14%となった。

このほか、感染対策については、シンガポールで85%、日本で73%、オーストラリアで74%、イギリスで72%、アメリカ人で70%が、世界中の感染状況が落ち着いた後でも、宿泊施設での衛生対策が、2022年の旅行を決める際の重要な要素となると回答した。また、2022年に旅行をしないと回答した人のうち、旅行規制をめぐる不確実性を理由に挙げた割合は、英国で32%、米国で33%、シンガホールで55%、オーストラリアで43%、日本で25%となった。

2022年の旅行動向:今後の展望

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