米DMO組織が新たな観光プログラムを開発、公平性や多様性に特化、誰でも旅行を楽しめる世界に、トリップアドバイザーのデータ活用

米国で100年以上の歴史を持ち、観光局やコンベンションビューローなどで組織される「デスティネーション・インターナショナル」は、公平性・多様性・包括性(EDI)に特化した観光プログラム「Tourism for All」を新たに立ち上げた。これは、トリップアドバイザーおよび米バージニア州のシャーロッツビル観光局との提携で実現したもの。まず、シャーロッツビルでパイロットプログラムがローンチされ、2024年初頭に世界で公開される予定。

このプログラムの目的は、あらゆる旅行者にとって旅行しやすい環境を整備していくうえで観光局などを支援すること。プログラムの作成ではトリップアドバイザーのコンテンツ内に投稿されたEDI関連の用語をデータとして活用。観光局や観光事業者が実施すべき取り組みを明らかにしていく。

プログラムには、地元コミュニティ、観光の専門家、観光関連企業を巻き込んだアクションプランが含まれる。具体的には、歴史的に迫害を受けてきた人々の物語を伝えるツアーの造成、観光事業者による物理的な環境整備の支援など。

最新の調査によると、消費者の10人中7人が、あらゆるタイプの旅行者を受け入れる取り組みを進めている観光地、宿泊施設、交通手段に対しては、通常よりも高い料金を支払うことを厭わないと回答した。

※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営するニュースメディア「フォーカスワイヤ(PhocusWire)」に掲載された英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:DESTINATIONS INTERNATIONAL CREATES DEI PILOT POWERED BY TRIPADVISOR

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