旅行好きシニアのデジタル活用、「ながら視聴」は女性が活発、スマホ利用は1時間以上が7割

ADKマーケティング・ソリューションズとADKダイレクトはこのほど、「シニアのデジタル白書2022」を発表した。ゆこゆこホールディングスの持つアクティブシニアを中心とした会員データを活用し、男女60歳以上のシニア層におけるデジタルデバイスの浸透や、オンラインを活用した消費・生活の実態や意識を調査したもの。旅行好きシニア層が多いゆこゆこ会員の間では、コロナ禍を経て特に女性を中心にデジタル化が進んでいる様子が浮き彫りになった。

まず、スマートフォンを1日にどのくらい操作するか聞いたところ、「1~3時間」が51.3%で最も多く、1時間以上が67.7%に上った。約3割は「寝る前スマホ」「寝起きスマホ」が習慣化。スマホと他の情報媒体を同時に見聞きする「ながら視聴」は男性42%、女性57.8%となり、両社は「情報に広くふれているシニア女性の柔軟さがうかがわれる」と分析している。

発表資料より

利用率の高いネットサイトやアプリは、トップが「LINE」で79%、「グーグル」(66.2%)、「ヤフー」(66%)が続いた。FacebookなどのSNS利用率はいずれも2割に届かなかった。SNSで「ハッシュタグ」を使った検索をしたことがある人は11.8%にとどまったが、今後検索してみたいとの回答は21.6%。利用者と合わせ3分の1がハッシュタグ検索に関心を示していることがわかった。

また、QRコードなど「二次元バーコード」を「よく利用する」「たまに利用する人」は32.8%だった。年代別では、男女ともに 60 代が最も高く、またどの年代も女性の利用率が男性を上回った。同社は「二次元バーコードは、スマートフォン利用率の高い女性ほど浸透が進む可能性が高く、今後二次元バーコードを使ったサービスを受容しやすいシニアが増加すると考えられる」などとみている。

また、スマホやタブレット端末のゲームアプリの利用状況を聞いたところ、比較的高い割合で利用。特に「脳トレ」関連アプリでは、女性 31.8%、男性 13.8%で女性の利用率が高く、「将棋」関連アプリでは、男性 9.1%、女性 2.9%となり、男性の利用率の高さが 見られた。

発表資料より

調査は2022年7月19~24日に実施。ゆこゆこネット登録会員の男女60歳以上、1119名から回答を得た。

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