欧州で「鉄道vs航空」の競争激化か、出張時の鉄道利用が44%から67%に増加の企業も【外電】

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欧州では、航空運賃の高騰と二酸化炭素排出量削減の社会的要請から、鉄道事業者の競争が激しくなると見られている。出張では鉄道を選択する企業も増えてきている。

オランダのBCDトラベルによると、あるクライアント企業は出張の鉄道利用の比率を2019年の44%から2022年には67%に増加させ、移動時間の上限も4時間に延ばしたという。同社の担当者は「この変更は、フランスが2.5時間以内で鉄道が代替できるルートでは航空路線を廃止するという決定に伴うものではない。実際にこの法律で影響を受けるのは2~3路線にしか過ぎない」と話す。

フランスの旅行管理プラットフォーム「Fairjungle」は、鉄道事業者の競争が激しくなり、需要も高まるなかで、料金も安くなるのではないかと見ている。

スペイン・バルセロナのTravelPerkの2022年第4四半期の鉄道予約は、フライトよりも52%も多かった。また、鉄道予約をパンデミック前と比較するとフランスでは47%増、ドイツでは50%増、英国では55%増となった。

フランスの業務渡航系旅行代理店CWTでは、取り扱う国内出張の70%が鉄道を利用。過去4年間で、鉄道予約は5%増加し、現在も増え続けているという。

ブリュッセル経由で英国とオランダを結ぶユーロスターの旅客数も2018年以降増加を続けている。ユーロスターは、4月のある一週間で計160万回を運行し、8万4000トンの二酸化炭素を削減したと主張。ロンドン/アムステルダム線のフライト1回で排出される二酸化炭素は、ユーロスター7回の運行で排出される量に相当すると言われている。

ユーロスターのグウェンドリン・カズナブCEOは「2030年までにすべてのユーロスター路線で年間3000万人を輸送したい。その目標に向けては、オランダ路線の拡張が大きな役割を果たすことになるだろう」と意欲を示している。

※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(skift)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいてトラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:Trains, Not Planes, Are Increasingly Business Travelers’ Preferred Choice in Europe

著者:Matthew Parsons氏

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